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第13話

俺の体は光り輝いている。


「くそっ…!何だぁ?おい…!」


敵の盗賊が起き上がり言った。


「何しやがんだよぉっ!」


盗賊は再度襲いかかってくる。


「お、おい。敵の奴カンカンじゃないか…!一体どうすんだよぉ…!?」


俺は慌てふためく。その間にも敵はどんどん迫ってくる。


「大丈夫。今のあなたなら何とでも出来るわ。」


クオンが言う。


「オラァッ!!」


敵は本気になったようだ。大きな火球を放ってきた。


「う、うわぁ…!!」


俺は盛大に驚く。でも何だろう。正直、その火球は止まって見えていた。


「あ…あれ?」


俺はその火球を避けた。


その時はまだ気づいていなかった。自分が恐ろしい速さで動いていることに。


敵は近づいてきて、今度は短剣を幾度も振るった。しかしその斬撃が俺をとらえることはなかった。


またしても、ほとんど止まって見えていたのだ。


な、なんだ?どうなっているんだ?俺はまだ混乱の中にいた。


クオンの方を見る。すると、クオンはパンチのジェスチャーをして見せた。


俺にやれってことか?人なんか殴ったことないぞ…。


でもさっきの恨みがある。おれはフォームなんて分からないまま、無茶苦茶な振りで殴ってみた。すると


敵は15メートル吹っ飛んだ。


その後、敵は動く素振りすらなかった。


しばらくして、俺の体の輝きはやんだ。


「やったじゃない!」


そのエリーの声で俺は現実に戻った。


「お…おー、俺やったよ…!」


どうやらエリーは早々に戦いに蹴りをつけて俺のことを見てたらしい。


「まったく目で追えなかったわ。どうやったの?あれ!」


「わ、分からない。どういうことなの?クオン~。」


「私の力をほんの少し解放させた。それだけよ。」


クオンは答えた。が、結局よくわからなかった。


「まぁいいわ。何はともあれ、私たちの勝ちよ!」


こうして俺の初戦は白星で終わった。


その後


「ぜぇはぁ…エリー、まだ着かないの…?」


「な、何言ってんの。まださっきっから30分しかたってないじゃない。」


「嘘だぁー!嫌だぁー!!」


「何駄々こねてんの。ほら、さっさと行くわよ。」


「だってぇ~。まださっきのダメージ残ってるしぃ~!」


「あれ?回復してたんじゃないの?」


「ギクッ…!」


「口で言うのはレアなケースねぇ…。」


「と、とりあえずぅもうムリもう歩けん!」


「また私の力を少し貸してあげる?」


と、クオン。


「えぇ~…。」


俺とエリーは同時に言った。


そんなに大安売りしていいの?クオンや。


俺は渋々先に進んだ。

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