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家族で遠征(3)

翌日の討伐は、コウとジルも同行する。一斉討伐での『67』の戦い方を見て置いた方がいいと判断したからだ。


守石があるから、そうそうケガはしないと思うが、ギルドの受付に頼んで、受付あたりから見ているように伝えて待機させた。


モモが昨日、ねぐらを突き止めて方向を把握していたので、今日はそこを塞ぐように陣取る。

ロックの剣に炎付与して、戦闘開始だ。


「よし、始めるぞナナ」


「了解!」


ナナが、電気ショックを放つ。今日は一度に6羽落とせた。

落ちてきたミドルヘルバードを、地に着く前にロックが全て切り捨てる。


ビリッ(雷ショック)、ヒュー(鳥落ちる)、ズサッ(ロックが倒す)。

ビリッ、ヒュー、ズサッ。

ビリッ、ヒュー、ズサッ。

ビリッ、ヒュー、ズサッ。

続けているうちに、10羽ほどの集団がナナを襲う。それをロックが薙ぎ払う。


ビリッ、ヒュー、ズサッ。

ビリッ、ヒュー、ズサッ。

ビリッ、ヒュー、ズサッ。

ビリッ、ヒュー、ズサッ。

たまに10羽ほどの集団が襲ってくる。ロックの剣の炎付与をかけなおす。


完全に作業だ。ナナはビリビリマシーンになったつもりで作業をこなす。ビリビリマシーンになってから、心なしか魔力の効率も良くなってる気がする。


「ナナちゃん、鳥が集団で森に帰り始めてるー。数はだいぶ少なくなったー」


モモの報告が来たので、今日はここで終わる事にする。


討伐したミドルヘルバードの数は後で数える事にして、すべてサコッシュに入れて受付までもっていく。


ギルドの職員さんに手伝ってもらいながら、ミドルヘルバードの数を数えたら892羽だった。『67』の報酬は、金貨8枚、銀貨9枚、銅貨2枚。


ものすごく疲れるけど、怖いくらい稼げてる。これは、人によっては身を持ち崩しそうだ。


「こういう経験して、他の冒険者は他領に行くんだね」

ナナは、ため息交じりにロックを見る。


「いや、こんな稼ぎ普通はない。電気ショック戦法ができるウチ(67)くらいだよ。このやり方は鳥と相性がいいから俺たちは運がいい。普通は魔法使いと弓使いが居たって、せいぜい60羽~100羽くらいだ」


「他所は遠隔攻撃が得意な戦闘職メインなんだね。その割に近接攻撃が得意な戦闘職が多かった印象だけど」


「パーティで来るからな。魔法使いは居ても1パーティ1人くらいだ。近接戦闘職は魔法使いが倒せなかった場合のトドメ要員と襲ってきた場合の護衛だな」


「がっつり参加してる剣士、ロックくらいだったもんね」


「はぁ、またうるせぇ輩が寄ってきそうだ」ロックが剣呑な目でため息を吐く。


「ロックの戦いっぷり見て、寄ってくるかな」


「来るんだよ」ロックは、ものすごく嫌そうに吐き捨てた。



▽△▽△▽△▽△▽△



ギルドの処理が終わり、コウとジルと合流する。


「ロック!ナナちゃん!スゲー!やっべー!かっこよかった!」


「ナナちゃんびりびりっ、ひゅー、ロックがばしゅー!すごかった」


コウとジルは、鼻息が聞こえてきそうなくらい大興奮だ。


「あれが『67』の戦い方だ。明日もよく見とけ」


「モモは、偵察と斥候なの。屋根の上から見張ってるの」モモが、ジルとコウに手柄を自慢する。


「モモもスゲー!」「モモ、かっこいい!」2人の賛辞を浴びてモモはご満悦だ。


「つかれた、お風呂入りたい・・・」ヨロヨロのナナの腰をロックが抱いて歩く。


「ナナ、甘い物食べろ」ロックがナナのサコッシュから飴を出して、ナナの口に入れてくれる。


「ラブラブかよ」

その様子を見ていたジルが、ポツリとこぼした。


ロックがジルを見て、ニッコリと笑った。



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