キャリーバッグの中身一覧と既視感 真っ黒な空間が爆誕
本日、ナナはキャリーバッグの整理をしていた。
ナナは、アクセサリー作家を続けるにあたって、キャリーバッグをマジックバッグ(サコッシュ)に入れることにした。
アクセサリーの材料(メッキした金属や接着剤やレジン)は、長期間保存で劣化するからだ。
ナナのマジックバッグは、入れたままの状態で取り出せるので、おそらく経年劣化はないのだと思う。
キャリーバッグをマジックバッグに入れる前に、中身のチェックをしてしまおうと思い立った。
ナナは、キャリーバッグの中の物をひとつひとつ確認しながら、一覧にしていく。
モモは、ケースの中で転がるビーズや紐に興味津々だったので、屋根裏に行ってもらった。
<キャリーバッグの荷物一覧>
・筆記用具一式
・いろんな天然石ビーズが入った大きめの仕切りケース
・チェコガラスビーズが入った仕切りケース
・加工済みのアクセサリーパーツが入った仕切りケース
・サンドペーパー各種
・研磨剤各種
・コーティング剤各種
・はんだ付けセット
・UVレジン500mlボトルと50mlボトル
・UVレジン用ライト各種
・シリコンモールド各種
・アメリカ製のジュエリー接着剤各種
・サージカルステンレスの金具各種
・ゴールドの金具各種
・シルバーの金具各種
・真鍮などのメッキ金具各種
・リューター一式
・アクセサリー工具入れ
・アーティステックワイヤー各種
・ステンレスワイヤー各種
・革紐各種
・ヘアゴム数束
・ステンレス水筒
・ティーバッグの紅茶数種類
・バニラサンドクラッカーとチーズサンドクラッカーの小袋
・作業用の敷布
・作業用のプレート
・箱ティッシュ(緩衝材代わり)
・タオル2枚(緩衝材代わり)
荷物を全部出し終わった瞬間、キャリーバッグがふわっと光った気がした。
既視感を感じながら、ナナはそっとキャリーバッグを覗いてみた。
キャリーバッグの中には、真っ黒な空間が広がっていた。
鑑定をかけたら、やっぱりアレになっていた。
『キャリーバッグ。大容量のマジックバッグ。大きさに関係なく3000個の荷物を収納できる。入れたものを入れた時の状態で保存できる。但し生物は不可』
ナナは少し考えてキャリーバッグにつぶやく。
「キャリーバッグ、ロックも使えるようにして」
再度鑑定。
『キャリーバッグ。大容量のマジックバッグ。大きさに関係なく3000個の荷物を収納できる。入れたものを入れた時の状態で保存できる。但し生物は不可。ナナとロックのみ使用できる』
ナナは、満足そうに口角を上げた。
「ロック、またやっちゃった」
「何をやっちゃったんだ」
「キャリーバッグに、真っ黒な空間が爆誕した」
「ばくたん?」
「サコッシュみたいになった」
「マジックバッグか?!」
「うん、なんか3000個収納できるみたい」
「マジックバッグにマジックバッグは収納できないな」
「うん、なんかそんな気がした。いいや、今まで通りキャリーバッグは部屋に出しっぱなしで」
「キャリーバッグから出したものは、そのまま戻すなよ」
「えっ?何で?」
「どんな大きさのものでも荷物は1個だ。小さいままバラバラに収納しないほうがいいだろう?」
危ない危ない。
片付ける前にロックに報告してよかった。
「なるほど。なら、なんか入れ物もらえないかな」
「キッチンの脇に木箱があるから自由に使え」
「ありがとうロック!」
そして、去り際にコソッと呟くようにナナが告げる。
「キャリーバッグ、ロックも使えるようにしておいたから」
「おいっ!またそんなに気軽に・・・!」
本日のお茶請けは、バニラサンドクラッカーとチーズサンドクラッカーだった。
一覧で出てきたアクセサリー制作用の道具類は、すべて作品内で使う予定です。
アクセサリー作家がどんな風にアクセサリーを作っているのか、楽しんでいただけたらと思います。




