第10話 由美の秘密
午後の社会科歴史の時間だ。
この時間は眠くなる。
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聖徳太子ご苦労さん593年摂政となる。
聖徳太子は官位十二階を定めた。
憲法十七条を制定し。
小野妹子を遣隋使で煬帝のもとに派遣し。
柳沢寝るな。
ちゃんと聞いてたか聖徳太子は何天皇の摂政だ?
えーと何とか子天皇。この時代は子がつく人多いから。
推古天皇だそっちの子は違う。
蘇我馬子と勘違いじゃないか。
みんな笑う。
あはは。
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さくら「うー由美みんなに爆笑された」。
由美「まだ気にしてるの」。
「さくららしくない」。
さくら「まだ眠いなあ」。
「ふぁーあ」。
由美「あー船橋」。
「優また来週」。
「日曜日学校の教会に礼拝にくる?」
「予定がなければ行こうかな」。
「そうじゃあ日曜ね」。
次は西船橋です。
さくら「由美眠い家で休憩させてよ」。
「西船橋でしょ」。
由美「しょうがないなほんとはやなんだけど」。
さくら「市川の家までもたない」。
「もう少し寝れば復活するから」。
由美「しょうがないな」。
「千尋またね」。
「少し歩けばつくからね」。
「ここよ」。
さくら「すごい。由美お嬢さまだったんだ」。
由美嫌そうな顔する。
由美は自分がお嬢様だと知られることがやだったんだ。
ピンポンすると。
由美「お母さん由美友達連れてきちゃった」。
キーが解除される。
オートロックかすごいな。
古いお屋敷というか現代的な家ね。
さくら「うわー広い家」。
「メイドさんとかいないの」。
「運転手に学校までお迎えとかないの」。
由美「うちは貴族じゃないからなんか勘違いしてない」。
「ちょっとお金持ちなだけよ」。
由美嫌そうにする。
「寝るんじゃなかったの」。
さくら興奮して「これは優にも千尋にも報告しなきゃ」。
「重大事件だ」。
由美「やめてよ」。
由美「わたしお嬢さまと思われるの大っ嫌いなんだから」。
さくら「優、由美の家来てるんだけど豪邸ですごいよ」。
「千尋みんな呼んだから明日由美の家来なさい」。
「明日10時西船橋ね」。
由美「どこが眠くて死にそうよ」。
「テレビとかノートパソコンとか中学生の部屋とは思えないすごい」。
「これくらい普通でしょ今どき」。
さくら「うちはトイレ一個しかないしお風呂なんて一個しかないし」。
「車も一台しかないし」。
「由美の家とは違う」
「自分のパソコンなんて持ってないし」。
「もしかしてノートパソコンて映画一人で見れるの?」
「エッチなのとかも見れる?」
由美「もうさくらはおやじなんだから」。
さくら「冗談だよ」。
「でも部屋に持ってればひとりでゆっくり見れると思って」。
由美「まあブルレーここのテレビでも見れるけどね」。
さくら「エッチなの見放題だね」。
「あーアナと雪の女王買ったんだ」。
「見たい」。
「パソコンじゃ狭いからテレビで見よう」。
「あー面白かった」。
「眠さ吹き飛んじゃった」。
「じゃあそろそろ寝るか」。
由美「もう夜だよ」。
「夕飯もすごいんだろうな」。
「由美のうち」。
由美「帰らないと両親が心配するよ」。
「明日もみんなで来るつもりでしょ」。
「今日はこれくらいにしときなさい」。
さくら「ふぁーい」。
背中を押されて仕方なく帰るさくら。
「お嬢さまの由美ちゃん」。
由美「あんたって子は」。
「もうこないで」。
さくら「あーおこった。由美の弱点握っちゃったなあ」。
「明日は全員集合で由美の家だ部屋広いからいいでしょ」。
由美「そういう問題でもないでしょ」。
「はいカバン」。
「さくらのカバンて軽いね」。
「教科書全部置きっぱなしのね」。
「じゃあまたね」。
「また明日」。
さくら「あーまって道覚えてない」。
「送ってて」。
由美「手が焼けるわね」。
アナと雪の女王DVDは現時点ではまだ発売されてないらしいです。