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祈唄  作者:
第2章:岐路
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11.約束

 頭が真っ白になるとは、こういう事なのだと思い知らされる。


 ――――辞めた? 社長を辞めたって、何で!!


 今の時間なら、菜月の手も空いているだろうと判断したユウは、急いで電話をかける。すると、すぐに相手は出てくれた。


 「ユウちゃん? どうしたの?」

 「どうしたのって、さっきのメール…………」

 「あぁ、読んだのね。もしかして玲ってば、話してないの?」

 「聞いてません!!」


 そのユウの混乱ぶりに菜月は、電話越しについ溜息を洩らす。


 ―――――自分で話すから問題ないって言ったわよね。まったく、あの男は…………。


 昔から、変わらない。大事な事は、全て事後報告。あとで慌てるこちらのことなど何も考えてない。


 「ユウちゃん、今日のバイトは何時まで?」

 「あと、二、三時間です」

 「じゃあ、五時に駅前に来てくれるかしら? 詳しくは、会って話したほうがいいでしょう?」

 「…………いいですけど、でも、玲が」

 「どうかしたの?」

 「当分、バイトが終わったらすぐ帰れって。ちょっと連日外泊しちゃって」


 ユウの言葉に菜月は、やっと動く気になったかと思う。後見人のくせにその責任を放棄しているかのような態度に加納と二人でこの間、説教をしたばかりだったのだ。


 「私から電話しておくから大丈夫。ちゃんと家まで送っていくし」

 「…………分かりました。じゃあ、あとで」

 「ええ」


 電話を切ったユウは、この成り行きに若干戸惑いつつもどうせ、会う予定だったのだからちょうどいいと思い直したのだった。

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