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祈唄  作者:
第2章:岐路
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7.予想外な出来事

 優一の部屋を出たユウは、自宅の玄関扉の前で立ち尽くしていた。覚悟を決めて帰って来たのにも関わらず、なかなか扉を開けれずにいる。

 しかし、いつまでもこんな事をしていられるわけではないと何とか自らを奮い立たせたユウは、扉に手をかけそっと開いた。

 ガチャ。

 思ったよりも大きく響いたその音に驚きつつ、中へと足を踏み入れる。

 「…………ただいま」

 足を忍ばせて中に入るといつもと変わらない光景が目の前に広がっていた。

 テーブルには、数本のお酒のからとコンビニで買ったと思われるつまみの食べ残しなどが残っている。

 (また、飲んだなぁ…………)

 ユウは、軽く眉をひそめると持っていたバッグをソファに置きそれらを片付け始める。

 どうやら、玲は家に居ないらしい。

 何故ならいつもは水音などが聞こえるとすぐに起きてくるから。この間のようによっぽど飲まなければかならずだ。それにこの程度の量では酔うことはないから。

 何だか、ひょうしぬけしてしまう。

 あれだけ緊張していた自分は一体何だったのか。とりあえず、さっさと片付けてバイトに行こう。

 そう決めたユウは、さくさくと作業を進めていく。そしてあまりに集中しすぎたせいか気付かなかった、いつのまにか現れ自分の後ろに立っていた玲の存在に。そのせいかこれから起こる出来事など全く予想していなかった。

 それは突然の出来事。

 「え?」

 ふわりと香ったフレングラス。そして同時に自分を抱きしめてきた腕とそこから伝わってくる体温。そしてまるで恋人に囁くかのような甘い声が自分の耳元で響く。

 「おかえり、ユウ」

 その余りの想定外な出来事にユウは、思わず持っていた皿を落としてしまった。

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