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祈唄  作者:
第1章:出会い
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4.白木 杏奈

 「白木に勉強を教えてやって欲しい」

 「僕がですか?」


 担任に呼び出しを受け生徒会の集まりを途中で抜けてきたというのにくだらない。

 何故、クラスの問題児の世話まで焼かなければいけないのか。


 「お断りします。只でさえ今は引き継ぎ期間で忙しい時期なんです。では失礼します」


 優一は、さっさとその場からの脱出を試みた。

 しかし、後ろから強く肩を掴まれ身動きがとれなくなる。


 「頼む、立木! 彼女を落第させるわけにはいかないんだ」


 担任の必死の形相を見て優一は溜め息をつく。


 (ったく、情けねぇ野郎だな)


 「責任は持てませんよ。本人にやる気がなければ意味ないですから」

 「すまん。白木には俺からキツく言っておくから」

 「放課後、2時間だけですよ。場所は教室で、時間が過ぎたら帰ります。失礼します」


 優一は、今度こそ職員室を後にした。

 白木 杏奈。美人で派手なタイプ、噂では毎日夜遊びしているらしい。当然、成績は最下位。

 どう見てもうちの学校にいること自体不思議な女。

 そんな白木が入学出来たのには理由がある。

 うちの生徒は2種類の人間に別れる。

 純粋に学力で入学した者。それと多額の寄付金を出して入学した者だ。

 まぁ、その寄付金で特待生の学費を賄っているので悪いこととは言えない。

 しかし、自分が貧乏くじを引くことになるとは思わなかった。


 (あぁ、めんどくせ〜)

 

 担任が優一に頼むのは、彼が主席だからというだけではない。

 優一は、寄付金でもトップ。つまり家格的に杏奈より上だから強い態度が取れるという裏事情もあるからだった。

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