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ターゲット3 告白メール?

「風、強いな。やっぱ食堂の方がよかったかな」


屋上にはまだトシは来ていなかった。いつもは何人か人がいるのに誰もいない。


「うーん。適当に座っとくか」


 ピリリーン


 屋上に電子音が流れる。俺のケータイにメールが来たようだ。トシからかな?


「おおう、なんだこりゃ。非通知?誰だ?」


 メールの内容はこうだ。



――――――――――――――――――――――――――――――


 ずっと見ていました。放課後、体育館裏に来てください。


――――――――――――――――――――――――――――――



 ・・・・・・、これは・・・、あれなのか噂の告白的な?いやいやいや、落ち着け坂本大地よ。非通知だぜ、いたずらに決まってるだろう。そもそも、俺に気がある女子なんているわけないって。どうせ行けば友達の誰かが「マジできちゃったよwwww」て感じになるって。まあ、でも、引っかかってやるのもいいけど?それに、もしだ、もしもだ、万が一ないと思うが、女の子がいるかもしれないし?別にそういうのじゃないが、可能性があるし行ってやるのもいいk「何見てんだ」「うおおおおおおっ!?」


「な、なんでトシがいるんだ!?」


「いや、屋上で食うって。てか、何見てんの」


「え、いや、べつn「まあ、見してみなさい。なになに、お!これは!告白されるのか!」


 きゃああああああ!はっきり言うなよおお。


「はっはっは、よかったなぁ。お前の幼馴染として嬉しいぞ。それで、誰からなんだ?」


「いや、非通知でわかんないんだよ。本当だったらメールの最後に名前とか付けるだろうし。どうせ、いたずらだって・・・」


「・・・・・・」


「ん、どうした」


「馬鹿やろおおおおおお!!」


「ぐへら!」


 トシのアッパーが俺の顎に突き刺さる。な、何故・・・。


「い、痛い・・・、死ぬ・・・、今死ぬ・・・・・・。」


「馬鹿野郎!名前がないのは、恥ずかしいからに決まってるだろうが!きっと放課後までドキドキしながら、愛しのあの人は来てくれるかどうか緊張しているはずだ!!そんなことも分からんのか!」


 そ、そうなのか!さすが彼女のいる奴には説得力がある・・・。


「俺、行くよ!ありがとうトシ!」


「ああ、頑張ってこい」


 この時、俺は本当に浮かれていた。このメールは非日常の引き金と知らずに。




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