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AIを使う私がAI推敲に懐疑的な理由(わけ)

作者: 絹ごし春雨
掲載日:2026/06/05

 私はAI文章は使いますが、実はAI推敲には否定的です。


なぜなら作者の感性を殺しかねないと思っているからです。


もちろん誤字脱字を直すくらいなら問題はないのですが、自分の文章に自信が持てず、AIに推敲してと言った場合、AIが親切に補完してくる場合があります。


それは本当に作者の文章なのでしょうか。私は懐疑的です。



【原文(人力)】


彼は窓枠に腰掛けた。ゆったりとした仕草。


彼の黒い長い髪が風もないのに舞う。


「僕はアルド。可哀想にね、リシェル」


とろけるような笑み。どこかチグハグで、けれど慈愛を孕んで。


「……知ってるの?」


この人でないものが、自分の状態を知っているのが不思議だった。


「知っているよ。願うかい? 僕は願いを叶える精霊、そう呼ばれてる」



【GPTが推敲してきたもの】


彼は窓枠に腰を下ろしていた。


まるでそこが玉座であるかのように、ゆったりと優雅な仕草だった。


風など吹いていないはずなのに、漆黒の長い髪がさらさらと揺れる。


その姿はどこか幻想的で、人ならざる美しさを感じさせた。


「僕はアルド。可哀想にね、リシェル」


彼はそう言って微笑む。


その笑みは甘く、とろけるように優しかった。


けれど同時に、どこか不自然で、噛み合わない違和感を孕んでいる。


慈愛に満ちているはずなのに、なぜだか背筋が寒くなるような笑みだった。


「……知ってるの?」


思わず問い返す。


目の前の存在は明らかに人ではない。


そんな存在が、自分の置かれた状況を知っていることが不思議だった。


「知っているよ」


アルドは楽しげに目を細める。


「願うかい?」


囁くような声。


「僕は願いを叶える精霊――そう呼ばれているんだ」





これを見ればわかっていただけると思いますが、全く別物です。私は作者自身が何を表現したいかだと思います。作者性とはどこに宿るのでしょうか。


この文章では原文では読者の解釈に委ねていたアルドという人物の解釈をAIがしてしまっています。


そこに私は疑念を抱くのです。

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