伯爵令嬢の懐刀 ~私の覚悟は何だったんでしょうか、殿下~
「すまないキャシー、僕たちの婚約はなかったことにしてもらいたい」
頭を下げる婚約者に私・キャシー・ノウゼンは、特に感慨もなく「幻覚が覚める」という感覚で婚約者だったアガリスタ王国の王太子殿下を見つめた。
とある事情で王太子の婚約者が見当たらなかったため、可もなく不可もなしの伯爵・ノウゼン家の令嬢・キャシーがなってしまった王太子殿下の婚約者。
今までも王家に嫁ぐに「ふさわしくない」だ「娘がいて調子に乗っている」だなんだ言われて、辟易していたノウゼン家の面々はこれ幸いと、夫人の実家である隣国のマリナーレの子爵家当主の体調が悪く、代理を探しているのをこれ幸いと、家ごと隣国へ引っ越すことを決意した。
しかしそこで待っていたのは、「不法移民」であるという疑惑で…。
頭を下げる婚約者に私・キャシー・ノウゼンは、特に感慨もなく「幻覚が覚める」という感覚で婚約者だったアガリスタ王国の王太子殿下を見つめた。
とある事情で王太子の婚約者が見当たらなかったため、可もなく不可もなしの伯爵・ノウゼン家の令嬢・キャシーがなってしまった王太子殿下の婚約者。
今までも王家に嫁ぐに「ふさわしくない」だ「娘がいて調子に乗っている」だなんだ言われて、辟易していたノウゼン家の面々はこれ幸いと、夫人の実家である隣国のマリナーレの子爵家当主の体調が悪く、代理を探しているのをこれ幸いと、家ごと隣国へ引っ越すことを決意した。
しかしそこで待っていたのは、「不法移民」であるという疑惑で…。
プロローグ:婚約者が棺をもって帰ってきました
2025/12/20 18:00
1:キャシーと王太子殿下の契約
2025/12/21 06:00
2:アガリスタ王国からの出立
2025/12/21 18:00
3:思いがけない捕縛と思いがけない客
2025/12/22 06:00
4:なんで私が王都に!?
2025/12/22 18:00
5:マリナーレ国王陛下からのとんでもない提案
2025/12/23 06:00
6:キャシーの心配事
2025/12/23 18:00
7:いろいろ解決
2025/12/24 06:00
8:上機嫌な元婚約者<アガリスタ王太子視点>
2025/12/24 18:00
9:決意した王妃 <アガリスタ王妃・マリア視点>
2025/12/25 06:00
10:アガリスタ王妃からの手紙
2025/12/25 18:00
11:ここで一度、婚約破棄からの流れを振り返りましょう
2025/12/26 06:00
12:母と婚約者
2025/12/26 18:00
13:城下町で
2025/12/27 06:00
14:アガリスタ王国からの手紙<リンガル子爵視点>
2025/12/27 18:00
15:眉毛の長い老紳士
2025/12/28 06:00