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死の踏切  作者: ツヨシ
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事故の多い踏切と言うものが、日本全国にあるが、うちの近所の踏切もそのうちの一つだ。

踏切と言ってもそれを横断する道は車が通れないほどに細く、人が時たま通るだけだ。

遮断機もない。

それなのに定期的に事故が起こるのだ。

それがすぐ近所にある。とはいってもその踏切は家の東側にあり、学校を始め生活圏のほとんどが家より西にある僕は、その踏切およびその周辺を通ることは、ほとんどなかった。

しかしある日、友達とたまたまその踏切の横を通った時のことだ。

その踏切を誰かが横断していた。

セーラー服を着た女子高校生だ。

何気なく見ていると、その女子高生は踏切の中ほど、ちょうど線路の真ん中ぐらいのところで止まった。

そしてそのまま動かない。

「おい、あの子、あそこでなにしてるんだ?」

僕が言っても友達からの返事はなかった。

見れば友達は、目を見開いてガタガタ震えながらその子を見ているのだ。

「おい、どうした」

そのうちに警報が鳴った。

もうすぐ電車が来るのだ。

しかし女子高生は動かない。

線路の真上で止まったままだ。

僕は女子高生に近づいた。

そして声をかける。

「おい、もう電車が来るぞ」

でも女子高生は全く動こうとしない。

しかしその顔には明確な恐怖の色がある。

体も小刻みに震えていた。

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