エリナはルドルファン伯爵を迎えに行く。
この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
翌朝を迎えて、エリナが目を覚ますと何かソワソワと胸の内に感じて落ち着かないので、皆で朝食を食べた後に伯爵を迎えに行く事にした。
「ユラン、朝ご飯を食べたら出かけるわよ、良いわね」
「はい、分かりました」
二人は朝ご飯を食べ終わると直ぐに部屋に戻り、装備服に着替えて身支度を整えると、直ぐにハクランとコランを連れて屋敷を出る。
ハクランの背に二人で乗り街中の街路をゆっくり進み門から出ると、王都方面の街道をハクランとコランに走らせて伯爵を迎えに行く。
一時間ほど走ったところで馬車が止められて嫌な予感が当たり、盗賊に伯爵が乗る馬車が囲まれており、衛兵が何人か怪我をしているが遠目で見ても分かった。
「ハクラン急いで、伯爵が危ないわ」
「はい、飛ばします。コランも良いわね」
「うん、任せて」
コハクもスピードを上げて先行して走る。
冒険者パーティーのメンバー達も何とか反撃していて数人の盗賊を倒しているけど、盗賊の数が40人くらい居る大規模な盗賊の集団で苦戦していた。
「ハクラン、森の方にも盗賊は居るのかサーチしてくれる」
「はい、森の方にも10人くらいが潜んでいるわ」
「ユラン、イケる?」
「任せてください。ハクラン様から位置情報が入ってきましたから分かります。行ってきます」
「うん、任せたわ、殺してもいいから確実に仕留めて」
「はい、任せてください」
ユランはハクランの背中から飛び降りて森の方へ高速で走って行った。
「ハクラン、コランも空気砲で盗賊を吹き飛ばしてくれる」
「任せて」
「分かったわ」
ハクランとコランは口を開けて空気砲を放ち盗賊団を二人三人と吹き飛ばして、盗賊団も後方から攻撃されて連携が崩れる。
「「ウッワ」」
「「「ウッ―ワ」」」
盗賊団の者達が次々と隣の仲間を巻き込んで森の方へ吹き飛んでいく。
盗賊団も連携が崩れて、衛兵と護衛依頼を受けた冒険者パーティーのメンバー達も守勢から反撃へ転じて盗賊団の者達を一人一人を確実に仕留めていく。
「おい、どうなってんだ。弓部隊はどうしたんだ援護がないぞ。ウッワー」
「うふふ、残念ね、森の中の弓術部隊は壊滅したわよ、残念ね」
エリナは盗賊の親分の腕を斬りつけてから、森の中の部隊を壊滅させた事を告げてから止めで首を切った。
「なに~、ウッワー」
盗賊の親分がエリナに首を斬られて止めを刺されて倒れる。
「エリナ様、助太刀ありがとうごさいます」
「隊長、大丈夫なの、後もう少しだから頑張ってね」
「はい、頑張ります。おーい、今が踏ん張りどころだぞー」
「「「「オッ―」」」」
衛兵達も気合いを入れ直して盗賊団に斬りかかる。
「エリナ様、森の中の連中は始末しましたから参戦します」
「ユラン、お願いね、エッイ、ヤッー」
エリナも剣を持って盗賊団の連中を次々と斬り倒していく。
ユランも次々と盗賊団の連中を切り倒して、エリナの傍へ向かっていき合流して切り倒し、ハクランとコランもエリナを守る様に盗賊団を吹き飛ばして行く。
冒険者パーティーのメンバー達も魔法攻撃で盗賊団も倒していき、ようやく盗賊団を壊滅させて空気砲で吹き飛んだ連中に止めを刺していく。
「ふぅ~、随分と大所帯の盗賊団だったわね」
「エリナ様、助けて頂き助かりました。迎えに来てくれたのですか」
ルドルファン伯爵は馬車から降りて来てエリナに助けてもらったお礼を言った。
「はい、伯爵、何か嫌な予感がしたんで迎いに来ましたけど、来て良かったです」
「そうなんですか、ありがとうございます。エリナ様にまた大きな借りを作ってしまいましたね、しかし想定外でしたね、随分と大所帯の盗賊団でした4、50人は居ましたね」
ルドルファン伯爵もあまりに大きな盗賊団で肝を冷やし、やばいかなと思っていた。
「そうですね、私も公爵領に行く途中で盗賊団に襲われていた貴族の馬車を助けたもので、もしやと思いまして伯爵を迎えに来たんです」
「まぁ、私もいざという時は戦う覚悟を決めてましたが、最近は執務が忙しくて剣の稽古をしていなかったので戦えるか不安でしたけどね、本当に助かりました。あれ、その子は何方なのですか」
「あっ、この子はユランと申します。今は奴隷だけどいずれは奴隷紋を解呪して正式な冒険者に成って貰いパーティーを組もうと思っているんです」
「そうですか、確かに冒険者を続けるのならパーティーを組んだ方が良いですからね、一人では限界もあるし負担も大きいし危険度も高くなりますからね」
「伯爵様、お待たせいたしました。盗賊の処分が終わりました。エリナ様助かりました。応援に来て貰えなかった危なかったです。またエリナ様に鍛えて貰います」
「うふふ、そうですね、ユランと二人で鍛えさせて貰いますね」
「う~わ、ちょっとお手柔らかにお願いします」
隊長が血まみれのユランを見てビビる。
「あっ、ユラン血まみれじゃない、可愛さが台無しよ、浄化」
エリナはユランの装備服が血まみれになっていたので浄化魔法で血を落として綺麗にする。
「あっ、綺麗になった。エリナ様、綺麗にして頂きありがとう」
「うふふ、いいのよ、私の大事な相棒なのだから」
「エリナ様、そろそろ出発しますので、私は馬車に乗りますね」
「はい、私も街まで同行しますね」
「はい、よろしくお願いします」
伯爵はエリナに軽く頭を下げて馬車に乗り込むと馬車が動き出す。
エリナもユランと共にハクランの背に乗り馬車の隣についてコランと共に歩き出すと冒険者のリーダーが早歩きで近付いて来た。
「あっ、エリナさん、救援ありがとう、本当に助かったよギルマスから聞いてたけど本当に強いだね、とても5歳の少女とは思えないな」
冒険者パーティーのリーダーがエリナにお礼を言う。
「そんなお礼を言われるほどの事ではないですよ、伯爵は私の保護者なので助けるのは当然です。あっ、ギルマスには内緒にして下さいね、知られたら何を言われるか分からないので冒険者の保証人をして貰っているの」
「アハハ、そうですか、まぁ、そのくらいならお安い御用だけど、君も案外大変だね、それじゃ、後方の馬車に戻るよ」
まだ幼いのに強いし才能があるのに、それで色々と気を回す事が出来るのが凄いなと感心する。
その後は何事もなくルーデンスの街の防壁の入場門に到着して、門番の衛兵も敬礼すると護衛の衛兵も敬礼して返し伯爵の馬車が門を通って行く。
伯爵邸に到着すると玄関にミランダ夫人とフランナが伯爵を出迎えて、降りてきた伯爵とハグをして無事に戻った来た事を喜び合う。
「いや、大所帯の盗賊の集団に襲われて肝を冷やしたけど、エリナ様が援護に来て貰って助かったよ」
「えっ、そうなの、エリナちゃん、ありがとう、まさかその為に出掛けたの」
「はい、何か胸騒ぎがして落ち着かなかったから、迎えに行きましたけど良かったです」
エリナはミランダ夫人に迎えに行った理由を話す。
それから伯爵とミランダ夫人は寝室へ行き、伯爵が部屋着に着替えてリビングルームに二人で来てソファーに座ると侍女が直ぐにお茶を出す。
エリナもユランと共にフランダと一緒に部屋に戻り、ハクランとコランも後を付いて部屋に入ると休ませて、エリナとユランは部屋着に着替える。
「しかし、お父様が盗賊に襲われるなんて考えても居なかったわ、エリナ助けてくれてありがとう」
「いいのよ、私にとっても伯爵は大切な保護者だもの、ただね、何で盗賊は貴族の馬車を襲うのかなと思ってね、商会の馬車とかの方が金目の物や物品もあって良いと思うだけど」
「そうよね、確かに貴族もある程度のお金を持って旅をするけど、商人の方がお金も持っていると思うわ」
「誰かが意図して襲わせているのかしらね。伯爵に聞いてみようかな」
「そうね、お父様にも意見を聞いた方が良いかもね」
「うん、そうね、ユランもリビングへ一緒に行くわよ」
「はい、分かりました」
それから三人で伯爵に会うためにリビングへ行く。
エリナ達はリビングルームへ行くとソファーに座ってミランダ夫人と二人で寛いでいるところをお邪魔してソファーへ座る。
「伯爵、何で盗賊が貴族の馬車を襲うと思いますか」
エリナは早速、伯爵に盗賊がなぜ貴族の馬車を襲うかを質問する。
「うん、そうだね、盗賊わねよく貴族の令嬢目当てで襲う事はあるね、人質として金品を請求したり性奴隷にして他国へ高く売り飛ばすとかね、後は金品だけどね」
「そうね確かに貴族の令嬢はお金をかけて洗練されてますから性奴隷として闇の奴隷商に高く売れるみたい、私の友人も襲われた事はあるけど無事だったわ」
「盗賊からしたら成功率を考えると行商や商会の馬車を襲った方が成功率は高いし効率はいいけどね、貴族の馬車を襲うのはかなりハイリスクだとは思うよ」
「ですがここ最近で伯爵の馬車が襲われたのが二度目なので何か意図的に物を感じたのです」
「う~ん、同じ伯爵の位の者がこれで二度目と云う事かい、そうなるとその可能性もまったく無いとは言えなくなるけど、襲われた伯爵は名は分かるかい」
「はい、ルディエンス伯爵様ですね」
「えっ、ルディエンス伯爵か、私の学園時代の友人だけどね」
「えっ、そうなんですか、ルディエンス伯爵は伯爵の事は何も言ってなかったけど、分け合って三男のアランと婚約したのですけどね」
「そうかい、アラン君とは何度か会った事があるけど、なかなか良い相手ではあるけど、剣聖のスキル持ちなんだけどね」
「はい、模擬戦をしましたが、なかなか良い剣筋でしたよお陰て剣術の良い参考になりましたけど」
「アハハ、アラン君と模擬戦をしたのかい、その口ぶりだと勝ったみたいだね」
「はい、戦闘レベルの差で勝ちましたね、戦闘レベルが同じでしたら私もかなり苦戦したと思います」
「ふ~ん、剣聖スキルも伊逹ではなったという事かな、しかし、分け合って婚約したと言ってたけど、差し支えなければ教えてくれるかい」
「お兄様の夫人が第三王女のカレン様なのですが、私が王家とは関わりたくないと言ったら、それなら速やかにそれなりの方と婚約しなさいとアドバイスされまして」
「なるほどね、それは良いアドバイスだね」
「はい、王家に先に婚約の打診されたら、例え公爵のお父様でも断れないわよとも言われまして、それで同じ冒険者を目指すアランと婚約した次第です」
「そうだね叙爵の際に陛下からエリナ様の事を聞いて来たから注目されている事は確かだね、例のクズの件でエリナ様の事は知っていたらしく、スタンピートの件を詳しく聞かれたよ」
「あ~、やっぱり、その件があるからカレンお姉さまが速やかに婚約した方が良いと言ったのです」
「うん、確かに王太子の嫡男が五歳なんだよね、お披露目会の時に私はまだ子爵だっだから呼ばれなかったけど、その嫡男の王子と婚約させられる可能性があったかもな」
「ゲッ、それって王家の王道そのものじゃないですか、次期王太子妃その先には王妃なんてまっぴらゴメンです」
「アハハ、そうだね、ただでさえエリナ様は王家の血筋の証でもある金髪で今は公爵家の令嬢ですからね、まったく非の打ち所の無い婚約者候補ですね」
「うっわ~、金髪の祟りです。私は貴族も嫌だけど王家にだけには絶対に嫁ぎたくない、早死にする自信があるは息が詰まって窒息死しそうです」
エリナはアランと婚約した事で災厄な事態は免れたと、アドバイスをくれたカレンお姉さまに感謝する。
エリナはアランについて模擬戦を通じて感じた事を伯爵に話して、婚約についても先ずはエリナと冒険者パーティーを組めるほどの実力が認められ、18歳までに婚姻の賛否について考える感じだと説明する。
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