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エリナはルーデンスの街に帰る。

この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 エリナ達は森の中を通りショートカットを繰り返して、問題なく二日でルーデンスの街の防壁の門まで到着して門の衛兵に会うと敬礼される。


「お帰りなさい、エリナ様、あれ一人連れが増えてますね」


「あっ、ただいま、衛兵さん、この子は奴隷なんだけと、ユラン見せて上げて」


「あっ、そうでした。はい、確認してください」


ユランはポシェット型のマジックバックから従魔登録証を出して衛兵に渡す。


「はい、従魔登録証ですね、はい、お返しします。どうぞ」


衛兵はもう一度敬礼してエリナ達を門の中へ通す。


「うん、それじゃね」


エリナも衛兵に手を振って門の中へ入る。


 門の中を通り街の中の街路をゆっくり通ると、見慣れた人たちが手を振ってくるとエリナも軽く手を振って返しながらルドルファン伯爵邸へ向かう。


 ルドルファン伯爵邸の門に到着すると門番が直ぐに開けてくれて中を通ると、玄関にフランナとミランダ夫人が出迎えてくれた。


「エリナ、お帰りなさい」


「エリナちゃん、お帰りなさい」


「ただいま、ミランダ夫人、フランナ、あっ、紹介するわね、ユランね、私の相棒よ」


エリナはハクランからユランと共に降りるとエリナは2人とハグしてから、ユランを紹介する。


「奴隷のユランです。よろしくお願いします」


「あら、獣人のなのね、白狼かしら、可愛いわね、お幾つなの」


「はい、12歳になります」


「わぁ~、獣人なんて始めて見るけど可愛いかも、よろしくね」


「あの、私は奴隷なのでどうぞお構いなく」


「うふふ、今は奴隷でも、いずれはそうでなくなるのでしょう、エリナちゃんが相棒と紹介したのだから、ねぇ、そうでしょう」


「正解です。いずれは奴隷紋を解呪する心算です。ただ今はまだ解呪できるレベルではないけど、これからレベリングして出来る様になったら解呪して正式な冒険者に成って貰ってパーティーを組む心算です」


「さぁ、中に入ってゆっくり休んで頂だいね、エリナちゃん何か土産話を聞かせてくれるかしら」


「はい、分かりました」


それから皆でリビングルームへ移動して応接セットのソファーに座ると、侍女がお茶とお菓子を皆に出してくれて、エリナが一口飲む。


 ハクランとコランもエリナの後ろで寝そべって休み、ユランもエリナの隣に座り緊張した面持ちでお茶を一口飲む。


「あのね、私ね婚約したの」


エリナがお茶を一口飲んでから爆弾発言を行き成りする。


「ぶっー、うふふ、えっ、え~、行き成り婚約したの」


ミランダ夫人とフランナは思わず飲んだお茶を吹き出しそうになって驚く。


「うっふふ、ふぅ~、そうだよ、5歳のお披露目会だったのよね」


フランナもお茶を吹き出しそうになり口を手で押さえた後に一息入れて確認する。


「うん、そうなんだけどね、私って想像以上に世間から注目されていたみたいで、知らない街に行ってもあのクズの件が知られていたり、あとねスタンピートの時の事もね貴族達に知られててね」


「あ~、そうみたいね、私も一度ね隣町の子爵婦人のお茶会に誘われて行ったけど、エリナちゃんの事を散々質問されたわね、あまり余計な事は話さなかったけど、ちょっと引いたわね」


「それでね、義理のお姉さまで第三王女のカレンお姉さまに言われたのよ、王家から婚約の申し込みが入る可能性があるから、どうしても嫌なら早くそれなりの方と婚約した方が良いと」


「あ~、お茶会の時にも、そう言う噂も確かにあったわね、王太子の第一王子と婚約なさるんじゃないかと」


「それで行く途中で盗賊に襲われていたのを助太刀して知り合ったルディエンス伯爵様の三男で、冒険者を目指す剣聖スキル持ちで同い年のアランと婚約したの」


「そのアランって、どんな感じなの興味があるわ」


フランナはエレナの婚約者のアランに興味を示す。


「うん、なかなか感じは良かったわよ、模擬戦をしたけど良い剣筋をしてたわ、私が戦闘レベルの差で勝ったけど、今度婚約者としてこの屋敷に訪ねて来るから、その時はよろしくお願いします」


「うんうん、その時は歓待してあげるわよ、そうかエレナちゃんが婚約したのね、フランナも誰かと婚約したい」


「私はまだしたくありませんわ、エリナは事情があるから仕方がないと思いすが、私は焦る必要がありませんもの」


「フランナはどんな方と結婚したいの」


エリナがフランナに質問する。


「私ね、まだ良く分かんないわね、今は魔導師団の魔術師になりたいからエリナに協力して貰って目指しているけど、もし婚約するなら出来れば同業者の方が良いかな」


「そうね、お腹の子が男の子ならフランナには好きな方と結婚して欲しいけど、今は後継者だからね、どこかの貴族の次男とか三男の男性になるわね」


「お父様はいずれにしろ15歳までには婚約相手を決めるとは言っているけどね、行き遅れになっては大変だからと言っていたわ」


「そうよね、女性の適齢期が15歳から22歳ですものね、早めに婚約者を決めた方が良い事は確かよね」


ミランダ夫人が女性の適齢期について話す。


「お母様、いつお父様と婚約したのですか」


「私わね、14歳よ学園で知り合ってね、お父様に婚約を申し込まれたからお受けしたわよ、優しくて優秀だったから男爵家の私にはもったいないくらいの好物件だったもの」


「あっ、私も13歳になったら王都の学園に入学するのよね、フランナも入学するのでしょう」


「勿論よ。貴族の子女は全員が入学する決まりになっているからね、全寮制だからエリナちゃんと同室になる様に手配する心算だけど、公爵様がお許しになればいいだけど」


「あっ、それは大丈夫です。お爺様もその辺は気を使ってくれているみたいだから、私と一緒に入学させると言ってましたから同部屋も許してくれますよ」


「そうなの、公爵様から優秀な家庭教師を派遣するからエリナと一緒に勉強させる様にと手紙が届いたいわよ」


「ゲッ、お爺様がそんな根回しをしていたとは、はぁ~、私って完全にお爺様の手の平の上で転がされているわね、一応ユランも一緒に勉強しようね、良いわね」


「えっ、私もですか、私は奴隷で獣人ですよ」


「なにを言っているの、私が学園に入学したらユランも侍女として連れて行くわよ、一応公爵家の侍女として恥ずかしくない程度の学力は付けてもらうわよ」


「えっ、そんな文字の読み書きも出来ないですよ、どうやって勉強するんですか」


「あ~、大丈夫なのよ、ハクランの加護を受けているから、頭の中に私の知識も自然と入る様になっているのよ、チョッと頭痛がするかもしれないけど」


「うわ~、イタタタ、あっ、何か入ってきた」


「うふふ、これで読み書き計算が出来る様になったわね。頭痛が嫌なら自力で頭の中に叩きこむようにね」


「うっ、そんな、あたたた、また何か入ってきた」


「うふふ、これで完璧ね、これを読んでみてね」


エリナが異空間収納から羽ペンと紙を出して書いたものユランに渡す。


「はい、これは愛しているから頑張ってねって書いてありますね」


「うん、読めるわね、一緒に勉強頑張ろうね、ユラン」


「はい、頑張ります・・・」


「何だか、羨ましい様な、気の毒な様な複雑な感じね、ユラン、頑張ってね」


フランナがユランに同情のエールを贈る。


「あっ、ところで伯爵様は出張ですか」


「あ~、今は王都に行っているわ、陛下から正式に伯爵に叙爵するために王城に呼ばれてね、明日帰ってくる予定だけど」


「そうですか、何か心配だわ、盗賊に襲われたりしなければいいけど、実際に襲われている所を助太刀したからね」


エリナは街道も決して安全とは言えない事を体験したので心配になる。


「うん、一応護衛の衛兵の他にBランクの冒険者パーティーを一組護衛依頼して付けたから大丈夫でしょう。ギルマスのボウガンのお奨めパーティーよ」


ミランダ夫人は楽観的にエリナに話す。


「だけど、家の衛兵もエリナにだいぶ鍛えられて結構強くなっているわよ、だって筋肉がたいぶついて逞しくなったって侍女達も言っていたわよ」


フランナはエリナが衛兵達に厳しく指導している場面を見ているけど、エリナにとっては普通の鍛錬だという認識しかないのが実態である。


「そうかな、普通に模擬戦を繰り返して、あまりに弱っちいと腕立て伏せと腹筋を100回ずつやらせているだけよ」


エリナは自分も森の中でしていたので、自分でも出来るのだから大人の男性もできて当然と言う考え方であった。


「アハハ、エリナは自分の実力の把握が出来てないみたいね」


フランナは無自覚なエリナに呆れて見る。


「まぁ、良いじゃないの衛兵が強くなる事は伯爵家にとってもいい事だわ、ねぇ、エリナちゃん」


「うん、そうよね、良い事尽くめだわ、また、いつスタンピートが起こるか分からないもの、戦力が強いに越した事はないわ」


 そんな会話をしながら晩御飯の時間を迎えて、ユランもエリナの隣に座らされて一緒に晩御飯を頂き貴族の方達とテーブルを一緒に食べる事に慣れず緊張する。


「ユランって、テーブルマナーがちゃんと出来ているのね、エリナに教わったの」


「え~と、さっきですね、頭の中に叩きこまれまして、いつの間にか出来るようになってました」


「あ~、さっきの頭痛の時ね、ご愁傷様です」


フランナがまた同情の眼差しでユランを見る。


 エリナはユランのテーブルマナーを見て、ご満悦な表情しているのでフランナもあえて突っ込むのをやめる事にした。


 晩御飯の後はエリナとフランナとユランとで一緒にお風呂に入り、フランナがユランの尻尾に視線が釘付けになる。


 エリナは湯船から先に上がりハクランとコランの身体を石鹸の付いたブラシで優しく洗って上げて、ハクランとコランも気持ち良さそうにしている。


 ハクランとコランは洗い終わるとエリナから少し離れて、身体勢いよく振って水気を飛ばすとエリナが寄って来て温風を左手から魔法で出して右手でブラッシングして上げる。


 ハクランとコランはエリナからブラッシングして貰い乾くと先に浴場から出て、部屋に先に行って休むのがここでの日課である。


「さてともう一度入ろうかな、あらフランナはユランの尻尾を愛でてるのね」


エリナは湯船に浸かり、フランナが気持ち良さそうにユランの尻尾に頬擦りをしたり撫ぜたりしている様子を見て言う。


「うん、お願いして撫ぜさせて貰っているの濡れててもいい毛並みね、癒さられるわ」


「あう、何だか撫ぜ方が慣れてますね、こそばゆいです」


ユランも断り切れずに応じて顔が赤くなる。


 お風呂から上がると部屋に行き、いつもしている様にフランナはエリナと両手を繋いで魔力循環をして貰い、その後は魔力操作の鍛錬を行なってから三人で並んで寝りに就く。

お読み頂きありがとうございます。

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