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ソウルサクリファイス・業魔の書物  作者: 佐々牙嵯峨兎
15/22

追体験・悪徳魔法使い前編

「オラッ!」

「ガハハ! 良い腕前だが返済するまで俺の下で働けよ」


 自分に目掛けて溢れ向かってくる魔物に今いる同行者の豪快に笑い声が今いる砂漠の方舟ノアに響き出して一つの考えが思い過ぎる。


(何で、何でこうなった!?)


 事の始まりは五時間前に遡る。

 視界が白くなってしばらくすると町中にいて周りを見渡すと声が聞こえてくる。


「お前さん、腹減っただろ? コレ喰えよ」


 最初に目に映ったのは男の右腕金銀財宝で出来て体は太って顔は盗賊みたいな面だが右目は眼帯を付けており手に持っていたのはリンゴで俺に向けている。


「良いのか?」

「良いから喰えよ」


 この男の行為はさすがに無碍にせずに貰うとリブロムが焦った声で呼び止める。


 〔おい待て、お前それを喰うのか!?〕

(だってあの人リンゴをくれたしちょうどお腹が空いたから良いだろ?)


 そう言うとリブロムは呆れたような目で俺を見た後何も言わなかった。


「如何した?ガッツリとイケ、ガッツリと!」


 男に勧められて勢いよくリンゴを齧ると甘みを口中に広がって齧り続けて気づけば芯だけ残っていた。


「これ美味しいな!」

「そうだ、何故ならベヒモスから手に入れたからな」

「ベヒモス?」


 自分の疑問をリブロムが答えてくれた。


 〔林檎に取りつかれた少年が聖杯を使った結果魔物になってそのリンゴはそいつの一部だぞ〕

「ブッ!」


 リブロムの答えに思わず吹き出してしまう。


「なんて物を食べさせた!」

「悪かったから許してくれよ」


 ブチ切れて男に文句を言うが悪気が無くて呆れて離れようとすると男が呼び止める。


「まだ用があるのか?」


 そう言うと男は手を差し出して分からないが嫌な予感が来ている。


「料金」

「は?」

「だからさっき喰ったリンゴの料金」

「金を取るのか!?」


 少し驚くが冷静になればただで渡すのは変だし渋々支払おうと値段を聞く。


「ちなみにいくらだ?」

「金貨五千枚だぞ」


 今気が遠くなりそうな値段を聞いたような気がするが一応もう一度聞く。

「今なんて?」

「金貨五千枚」


 男を待たせて懐から袋を取り出して確認すると銀貨五百枚で金貨五千枚を支払うには手持ちの百倍必要だと分かると懐に戻して全速力でこの場から離れる。

 完璧に騙された!

 悪徳魔法使いの理由も納得できたと思うと店五戸分位離れると身体がしびれて地面に触れ伏す。


「何で動けなくなった!?」

「動けないのは一気に食ったのと急な運動が祟って麻痺作用が回り切ったからさ」


 男は俺に近づき疑問を答えるとどこからか取り出したかは知らない荒縄を取り出して結び終えると荷物の様に引き釣り出す。


「いくら逃げて借金だけは逃げられないかな、ガハハ」

「クソ―!」


 俺は男にワームの所まで引き釣り込まれて借金返済する羽目になった。

 ワームに乗らされていて荒縄を結んでおり男の名前を聞くと男はボーマンと言い目的地に着くまでは利子も付くから早く返したいなら大量に稼げと言われてこれ諦めるしかないと思い仮眠をする。

もしよかったら良いねと感想とブックマークとレビューをしたら嬉しいです。

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