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「結婚したい」 ナオキとタカトシのハイスクール漫才 Part2  ~スピンオフ もう一度同じ景色を見たかった~ 

作者: 刀根 貴史

ナオキとタカトシのハイスクール漫才 Part2



タカトシ:いやー、僕たちまだ結婚してないんですけどねー

ナオキ :まあ、まだ高校生だしね。

タカトシ:いつか結婚する日が来た時には

     一体何したらいいのかなあと思いましてね。

ナオキ :それば、まずは挨拶に行かないといけないんじゃない?

タカトシ:挨拶?!?!?

ナオキ :そんなに驚く?

     いや、やっぱりきっちりと挨拶しないといけないと思うよ。

タカトシ:誰に?

ナオキ :・・っいや、そりゃ相手のお父さんかお母さんかわからないけど

     ご家族の方だよ。

タカトシ:まだ知りあってもないのに???

ナオキ :え?今どの段階?!?!?

タカトシ:スーパーで買い物してて、今日の晩御飯は何にしようかなあ?

     アジの開きが食べたいなあ、アジの開きアジの開き・・・あった!

     ・・けど3匹セットしかないのか。店員さん!すみません!

     アジの開き、一匹ってありませんか??無い?!?!えーー!!!

     やっぱり一人だと色々難しいなあ、

     結婚したいなーーーーっと思ったら、

     まずはご家族に挨拶に行くの????

ナオキ :どのご家族に挨拶に行くの?!?

     いや、平日の夕方の暇人の話だと思わなかったから。

タカトシ;仮に、仮にだよ?挨拶に行くのは良いよ。

     ただ、買ったアジの開きはどうしたら良いの?

ナオキ :もう買ったの?

タカトシ:買ったよ。

ナオキ :何匹?

タカトシ:1匹だよ。

ナオキ :え?!ばらしてくれたの?

タカトシ:してくれたよ。1匹ですか~

     そうですか~ちょっと待ってくださ~い。って。

ナオキ :ちゃんとお礼した?!

タカトシ:そこも挨拶がいるの?!

ナオキ :まあ、お礼も挨拶?かどうかはわかんないけど、いるよーー。

     だって3匹セットをばらしてくれたんでしょ?値段は?

タカトシ:3匹セットで500円だったんだよ。

     500円を3で割ると166.66666・・って割り切れないから、

     もう160円で良いですよって。

ナオキ :ほらーーーー!安い方に傾けてくれてるじゃないか。

タカトシ:・・確かにそうだね。

ナオキ :本当だったら手間もかかってるから167円にするか、

     170円とか、200円って言われても仕方ないんだよ。

     それを安い方に傾けてくれてるんでしょ?

タカトシ:そうだね・・・というか、1円単位以下を切り捨てることを

     「傾ける」っていうの?!?

ナオキ :え?!言わないの?

タカトシ:それも言った方が良いの?

ナオキ :それはどっちでもいいよ。

タカトシ:それはどっちでもいいのか。

ナオキ :まあ、僕達は友達だから、

     どっちかというとタカトシには言って欲しいけど、

     ただ、今の場合はどっちでもいいよ。

タカトシ:いや~~なんだか結婚って大変だな~~。

ナオキ :まあ、一大事だからね。そんなに簡単にはいかないよ。

タカトシ:平日の夕方、暇だな~~って時にスーパーに行って、

     アジの開きを食べたくなって・・・

ナオキ :うん。やっぱり暇だったのか。

タカトシ:なんとかアジの開きを見つけて、でも3匹セットだったから

     店員さんに1匹は無いか聞いたら無いって言われたから

     もう結婚しようと。

ナオキ :決意をした。

タカトシ:ここでまず挨拶。

ナオキ :そう!できるじゃないか。

タカトシ:買ったアジの開きを持って挨拶に行く。

ナオキ :店員さんへの挨拶は!!!

タカトシ:そうだ!3匹セットを1匹にばらしてくれた店員さんに

     しっかり挨拶をする。

ナオキ :そうだな。

タカトシ:それを持って挨拶に行くわけだ。

ナオキ :まあ、行くなら3匹でも良いんじゃないかなと思うけどまあ良いや。

タカトシ:1匹160円に「傾けてくれた」アジの開きを持って。

ナオキ :ありがとう。

タカトシ:どういたしまして。

ナオキ :もう良いよ。

二人  :ありがとうございました。


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