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43 あの時の思い出

わたしの視界内では、猛スピードで木々が上から下へと流れていく。

わたしはもう、森の上を飛び続けて何時間経過したのかもわからないくらい、飛び続けている。


暗くなってきたし、もうそろそろ野宿とかしようかな……?

でも野宿とか、やったことないし、怖そうだし、虫いそうだし、やだなぁ。

かと言って暗い中飛ぶのも危ないし……。

野宿するかぁ。


わたしは空中で止まり、そのまま木々の間をかいくぐり、地面へと降りた。


何をするか?


寝るだけだよ!!!!!!



~翌日~

「ふあぁぁぁ。」

わたしが目を覚まし、体を起こすと同時に左腕に何かが付いているのが視界に入った。

なんだろう……?

わたしはまだぼやけている目を右手でこすり、もう一度左腕を確認した。

……って

「毛虫!?!?!?!」

わたしは思い切り左腕を振り下ろして毛虫を払った。


マヂ無理。

マジはマジでもチに点々のマヂだから。ほんとにマヂなやつだから。

虫は無理なんだよね~、わたし。

瑞稀とかは問題なかった気がするんだけど、いないしな~。


わたしはそんなことを考えながらも、特に食べ物もないため、朝食は取らずに翼を開き、飛び立った。

そしてまた、目指している方向へと飛び始めた。それも猛スピードで。


そうして無心で飛んでいると、わたしは雨が降ってきたのと同時にあることを思い出した。


皆、元気かなぁ。

最初の目的はみんなと元の世界に戻るために、あの花畑から動き出したわけだけど、いままでいろんな人と出会ったり、戦って強くなったり、いろんな経験をしているうちにその目的をたまに見失うことがあったんだけど、雨の日のことを思い出すと、みんなのことを思い出すんだよね。


雨のある日。

わたし、月渚とけんかして、月渚の家にいたんだけど、そこから逃げ出して、外にいたんだ。

そうしたら雨が急に降ってきて、服もびしょびしょ。帰るに帰れない、なんて思いながらないて赤くなった目をこすりながらお店の前の小さな天井の下にいたんだ。

そしたら、遠くから「真美~!」って声が聞こえて、月渚ったら傘もささずに家から飛び出してきたらしくて、二人ともびっしょり!


結局、なんのために月渚は何しに来たんだ~って話なんだけど、それでもわたしはそれが忘れらんない。なんでかわかんないけど。


まぁ、そんなこんなで月渚のことを思いだして、みんなのことを思い出したり。


早くみんなと会いたいなぁ……。

みんなは何をしてるんだろう……。


そうして雨に濡れながらそんなことを考え、飛んでいると、向こうの方に小さく国が見えてきた。

割と早く着いたなぁ。

わたしはそんなことを考えながら、その国へと近づいていく。


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