41 魔族を殺しちゃって☆
「なに~?バンバン言っちゃって!」
と、わたしが歩きながら言ってみると、アテナは軽く言う。
「魔族を殺しちゃって☆」
「は?」
つい本音が。
仕切り直して、
「魔族を殺すってどういう事?どこでどんな魔族を殺すの?」
わたしが尋ねるとアテナはまたしても簡単に言う。
「簡単簡単!あたしよりも少し弱いくらいの魔の国を裏切った魔族が、今度はアルマ王国っていう国に言ったという情報が入ってね、そいつが今度アルマ王国の宗教のお祭りで国王を殺そうとしているらしい……んだよ。」
あ~、なるほど……。
「それで「殺しちゃってー!」って感じね~。」
それを聞いてアテナは笑顔で頷いて
「そうそう!」
と楽しそうに言う。
この会話、傍から聞いたらやべーよね。
(前)魔王より少し弱いくらいの魔族を「殺しちゃおー。」なんて軽く言ってるんだからねー。
まぁいいや
「それはそうと、聖女について知ってる?」
わたしがそう聞くと、アテナはいかにも興味がなさそうに口を開く。
「あー、自称魔王に対抗できるって言ってる雑魚ねー。まぁ、あたし的には見つけたら殺しちゃっていいんじゃんって感じー。」
うん、おそらくアテナにとっては聖女なんて言うのは、視界にすら入ってこない興味のない人種みたい。
ってことはあんまり気にする必要もないのかなぁ。
それならいっか。
はたまた話を変えて
「あ、あと、顔とか隠せるアイテムとかない?」
と、わたしが質問すると、「また話を変えた」と言わんばかりにこっちを見てから、少し考え、こう言う。
「仮面……みたいなこと?」
「う~ん、そういう奴じゃなくて、なんか魔法とかでパッと顔だけ見えなくなるような……そんな感じのヤツ。」
わたしはそう返した。
だって、仮面なんてつけてたら、変身して戦いだしそうな雰囲気醸し出しちゃってるじゃん。絶対嫌なんだけど。
と、わたしが自分が仮面をつけている姿を想像していると、アテナはポンと手をたたき、思い出した!と言う。
そしてこう続けた。
「そういえば、城の倉庫に顔が認識不可になる魔法が付与されてる黒いフードみたいなのがあったような気がするけど……。」
「なんでいっそ顔以外も認識不可にしなかったんだよ……。」
そうすれば誰にも見えないじゃん。
それを聞いたアテナは、首を振って言う。
「いや、それは無理だよ。認識不可の魔法は発動側に大きな負荷がかかるんだ、だから多分マミでも顔が限界だと思うよ。」
なるほど……。てかそもそもわたし物に魔法かけるとかできないけど。
ま、それは置いといて、
「なら、それを旅に出るときに貸してくれないかな?シスタルク王国に行ったときに、国家騎士、のしちゃって……。」
アテナはわたしのその言葉を聞いて怒ったように言い始めた。
「困る!」
「え?」
「困るなぁ。そんなんじゃ!もうこの国はマミの物なんだよ!なのに「借りていい?」?借りるも何も、この国の物はマミの物だよ!」
アテナは少し時間をおいてからまた話を続ける。
「マミには少し、この国の王としての自覚を持ってもらわないと!まず、そもそも魔王っていう名はだな、」
こりゃ長くなりそうだなぁ。
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