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 09 異世界っていうのは……これが、普通なの……?

「う~ん、取り合えず、アレ、やろっか!」

ボクが言うと、瑞稀は頷いて、ボクの持っている剣に向かって聖炎魔法を放つ。

ボクはそれをソードマジックで剣で操り、そのまま鉄格子に向かって思い切り切り込む。


カーーン


やはり、瑞稀と変わらない。

それどころか

「いったぁ……。」

衝撃が手に……!

ボクが剣を落として右手をさすっていると、瑞稀はこちらに近寄ってきて、大丈夫?と言いつつ、鉄格子の剣のあたった部分を指でなぞっている。

そして

「さっきよりは削れてるなかなぁ……。」

そう言ってこちらを見る。

「ボクに聞かないでよ。」

瑞稀は、ボクの返事に反応せずに続ける。

「私の魔法で火を当て続けたら溶けたりしないかな。」

「温度が低すぎるんじゃない?」

「なら、どうすんのよ!熱してダメなら冷やしてみるわけ?」

「も~、瑞稀ったら、そんなに顔赤くしちゃって~。冷やしてもどうにもならないよー」

「うるさい、そんなことわかってる!」

瑞稀はほっぺを膨らませてこちらを見ている。

も~、かわいいんだから~。

なんて言ったら怒られそうだからやめとこ。


でも実際どうしよう。

この、太さ2センチはある鉄格子。さすがに温めたって冷やしたって、どうにも……。

……!

そんなことないかも!

ボクは牢屋の隅にある、水のはいったバケツを取って瑞稀に言う。

「この鉄格子、劣化させればいいんだよ!」

「はい?」

瑞稀は不思議そうな顔をしながら、鉄格子の近くにたたずんでいる。

そんな瑞稀に、ボクはバケツを鉄格子の近くまで持ってきて言う。

「鉄とかってさ、温めると膨張して、冷やすと収縮するじゃん」

ボクがそう言うと、瑞稀は、あ~、と言わんばかりに大きくうなずき、

「つまり、火で思いっきり温めて、そこにその、バケツに入った水をかけて、鉄が劣化したところで、鉄格子をたたくってことよね」

そう言った。

ボクは指をパチンと鳴らして

「そういうこと!」

そういうと、瑞稀はためらわず、鉄格子に炎を浴びせ始める。


~10分が経過~

鉄格子の、炎を浴び続けた3本が赤く染まり始めた。

「どう?こんなもんで?三本とも全体的に炎を当てたから、もう真っ赤だし。」

瑞稀はそう言って手を止めた。

「OK!」

ボクはそう言うと、すかさず真っ赤になった鉄格子にバケツ一杯の水をぶちまける。


ジューーーー


とてつもなく大きな、音がしたと同時に先程まで赤く染まっていた鉄が一気に真っ黒へとなる。

それを見て、ボクは

「瑞稀!」

そう言って鞘から剣を出す。

「OK」

瑞稀はウィンクをしてそう言うと、ボクの剣に向かって魔法を放つ。


分かってんじゃん♪


ボクはその炎をソードマジックで剣にまとわせ、熱した鉄格子に向かって、地面と平行に剣を振る。


カーーン


黒くなった鉄格子たちは、3本丸ごと簡単に折れ、通路の壁にあたり、弾かれ、通路に転がる。

「よし!」

ボクがそう言ってガッツポーズをしたその時には、瑞稀はもう通路へと出て、

「早く!」

そう言って走り出した。


ちょ、ボクが斬ったんだからね?!


ボクはそう思いながらも瑞稀の後を全速力でついて行く。

「道、分かるの?」

「は?わかるわけないでしょ!」

え、いやだって瑞稀が先導してんだし、なんか考えあると思うじゃん。

「で、感で歩いてるの~?いくらこの牢獄が迷路みたいだからってやけになったって、くたびれちゃうよー。」

「左の壁に沿ってる!」

瑞稀は振り向かずに少し息を切らしながらも言った。

え~……。それ、絶対に着くけど時間かかるやつじゃんじゃん……。

「はぁ……。」

ボクがそんなことを考えてため息をついていると、ボクの前を走る瑞稀の足音が途切れる。

そしてこんな声が聞こえた。

「着いた……。」


「え?!」

ボクが3メートルくらい離れた瑞稀の方へ行くと確かに、角を曲がった先に確かに階段がある。

「上ってみよ?」

ボクが言うと、瑞稀はボクの手をつかんで、階段の前まで歩いていき、上り始めた。

「怖いの~?正直じゃないんだから~」

「うっさい!」

「顔赤いよ~?」

「うっ」


と話していると、あまり段数の多くなかった階段は、すぐに登り切ってしまった。

すると、出たのは中庭……みたい。

「ってあ。」/「あ。」

そのとき、中庭の真ん中には噴水があり、その横に立っていた警備の兵士と目が合う。


兵士は剣を抜き、

「なぜ貴様らがここにいる?!」

そう言ってそれを両手で持ってこちらへ向かって走ってくる。

そしてボクを斬ろうと、剣を振り上げ、振り下ろそうとしている。

ボクは剣を抜き、それを受けきり、背中へと周りその兵士の背中を蹴り飛ばし、倒す。


「わっ。」

瑞稀はそう言った後に

「さ、行くよ!」

瑞稀はそう言って転がっている兵士を避けて走っていく。

そしてボクもそれに続く。


そしてボク達は、屋敷の中をこっそり通り、やっと屋敷からの脱出に成功した。


「どうする?」

瑞稀は言う。

「国王様に報告しちゃえばいいんじゃない?」

「そうだね。」


これにて一件落着……なのかもしれない。

異世界っていうのは、こんなのが普通なの……?


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