29 え?わたしって人になった?!
<レベルが上限に達しました。『進化』が可能です。>
わたしの前にはこんな文字が出現した。
あれ?こんなん今まで出てたっけ?
そう思いながらも、わたしはその文の『進化』の文字をタップしてみる。
すると、あら不思議!三つの進化先が出てきました!(キラキラ)
『デーモン』:この世の摂理を知るとされる、知能の高い幻の種。魔法にたけていて、身体能力も高い。人の形をしていて、羽を消したりあらわしたりすることが可能。
『悪魔』:精霊が堕ちた成れの果てと言われている。魔属性の呪術、魔術、呪い等を得意としていて、生命の吸って生きている。ネズミのような顔に、丸い背をしていて羽がある。これ以上進化はしないものの。『デーモン』、『デビル』よりも高い攻撃力を有している。
『デビル』:魔法もできるが肉弾戦を得意としていて、人の形をしている。羽はなく、飛ぶことはかなわない。
ふむふむ。
要は、幻の種と、陰湿な嫌がらせが得意な前世でよく見た形の悪魔と、柔道家。
いやもうこれ決まりでしょ?!
わたしは、『デーモン』に決め、『進化』をおした。
わたしが『進化』を押したのと同時に、わたしはいつもよりも多い黒い光に包まれ始めた。
この進化は、多分、すごい進歩になるでしょ!
なんていう期待を心の中で膨らませまくる中、ついに周りの黒い光がわたしから避けて行った。
そう、進化完了ってこと!!
するとわたしの前に
<特定の進化により、『魔の者』が『魔王』へと進化しました。>
と言う文字が出た。
え!?ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?な、なんじゃと?!
『魔王』なんて言ったら、中二病がここぞとばかりに決めポーズをとる、まさしく、隠れ中二病発見単語の一つでもあるあれ?
魔物全てをすべちゃうあれ?
それと、敵役として漫画とかに出てきて、勇者の……踏み台に、されちゃう……あ、れ……?
いや確かに魔物の中で最強みたいな称号もらって、めっちゃうれしいのもあるけど、この世界って、勇者とか聖女とかいないよね?!ね?!
ま、まあ、悪い事せずに、いい子にして、『魔王』のことを隠しちゃえばいいだけだけどね!そう、大丈夫!(約十分前に一人殺害)
さて、気を取り直してほかに何か……。
わたしは、さっきまでぼーっと空を眺めていた視線を、下へと落としてみると同時に、あるものを認識した。
わたしの視界の下には、人間の体のようなものが映っていた。
へ?
さっきから、体が妙に重いとは思ってた。でも。え。まさかこれって……。
わたしは、物は試しと、試しに指を動かしてみようと、前世の感覚を思い出すようにして指に力を入れるようにしてみる。
そうすると、わたしの視界にある手は、わたしの脳の命令を受けたかのよう、うんん、わたしの脳の命令を受けて動いた。
……っ!!
わたしは感動のあまり、なんどもこぶしを作り、開いてを繰り返した。
そう、これはわたしの体なのだと実感した。
わたしが改めてステータス表を開き、自分の種の説明を見てみると、人の形と書いてあった。
見逃していたみたい。
でもうれしい!
この感覚はいつぶりだろう!!
と、浮かれながらも、わたしはあることに気が付いた。
わたしもう一度視線を落としてみる。
……。うっ……服……。
『作り手』のスキルで、洞窟で拾ったでっかい蚕、加工しよう。
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