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27 高精霊?それが何か?

わたしが撃ったその電撃は、イグザスへと真っすぐに向かっていく。

その瞬間、イグザスの前の土が盛り上がり、壁になった。その壁がわたしの電撃を阻んだ。

錬成みたいなこと?!そんなことできるの?

わたしがそう驚いた一瞬のすきを狙ったように、イグザスは岩を錬成していくつもこっちに飛ばしてくる。

あ~、やばいやばい。

わたしは『爆炎大魔法』でそれを全て爆破で打ち消して、爆発の煙に紛れて、イグザスの位置を魔力を感知して見つけ、『毒魔法』をイグザスに打ち込む。

と、その時。

煙で視界もふさがれる中、イグザスもこちらの位置を把握しているかのように、炎を撃ってきた。

!?……。そっか、相手も精霊。『魔力感知』くらい持ってたっておかしくないのか!

ただ、わたしはその攻撃を軽くかわして『水氷魔法』で水を使って煙を晴らし、さらにそのままとがった氷を100ほど生成してイグザスへ飛ばす。

イグザスは、それをかわそうとするもかわしきれずにいくつも体に刺さる。わたしはそのすきを狙って『爆炎大魔法』で蹴りをつけようとしたその瞬間。

イグザスはわたしの方へ手をかざす。するとわたしの周りに岩をたくさん錬成され、その岩を球型にまとめてわたしをその中に閉じ込めてきた。

そしてその球はどんどんと小さく収縮していく。

……。

つまり……これって、わたし、つぶされんじゃない?!

え~!?まずいまずい!!

取り合えず万能の『爆炎大魔法』!!

わたしは爆炎大魔法で炎と爆撃を混ぜて放つ。しかしその攻撃では、この岩の牢はびくともしない。それどころか爆撃が強すぎてこっちにダメージが入っちゃったよ。

どうしようかな……。この牢屋、どんどん小さくなっていくし、わたしの中で一番攻撃力のある魔法は全然通じないし……。

これホントに死んじゃうって!!

せっかく、『魔の者』だとか『亜空間』だとか手に入れたのに……。

ここで死ん……。ん?

あれ?まだ全然手はあるじゃん!!

あることを思いついたわたしは、狭くなり続けるこの牢屋の中に亜空間の入り口を作る。

そしてそのままその中に入ったわたしは、もうあの岩の牢屋の外!

そう、牢屋の中に亜空間の入り口を作って、牢屋の外に亜空間の出口を作る。そのまま亜空間を通っちゃえば外に直通ってわけよ!

ふっふっふ……。だがしかし!まだ『亜空間』先輩の逆襲は終わらないよ!!

わたしは、イグザスのお腹のあたりに向かって『爆炎大魔法』で炎を放つ。

もちろんのこと、イグザスはその炎を後ろへよける。

その瞬間に、イグザスの頭上には真っ黒の持っていた剣が上から降ってきている。イグザスは、当たる直前で、契約とかいうのをしている男の声で気が付くも、どうすることもできずに、剣の持ち手の部分が頭にクリーンヒットする。

よっし!!狙い通り!!

わたしは、イグザスが倒れそうになっているそのすきを見逃さず、決め手となる技を放つ!

即興技!『魔炎爆弾』

(説明しよう!『魔炎爆弾』とは『爆炎大魔法』で作ったピンポン玉くらいの大きさの紫色の炎に、何かに当たったら爆発する魔法を合成した、いわゆる小型爆弾のようなものである!)

『魔炎爆弾』の炎は小さいため、一瞬のうちにイグザスへと飛んでいく。

そしてその爆弾がイグザスと接触したその時。

ドゴーーーーーーーン

飛び上がるような低い爆発音とともに、爆風が横切っていく。

あ、あれ?……強すぎたかな?

その衝撃で、イグザスはおろか、あたり一帯の木々まで吹き飛ばしてしまった。

……。ま、いっか!

わたしがその光景を眺めていると、

「ここで殺す!」

と『思考解析』で思考が送られてくる。

まずい!

わたしは瞬時に『空間魔法』を発動し、わたしの真後ろに空間のゆがみを作り、振り返る。すると、そこにはわたしに剣を振りかざす、イグザスと契約していた男がいた。

振り下ろされた剣は、波紋のようになっている空間のゆがみによってわたしへは届かない。


それを見て、わたしは『水氷魔法』を発動する。

初めて発見した人間だったけど……ごめんね。


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