表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/61

02 あ、わたしって最下級……。

意識があることを確認できた。

わたしは目を開くと、そこは明るく大きな発光する花の花畑が広がっている。つまり、その発光する花たちのおかげでここは明るい。

あそうそう、大きな花畑っていうのは広いっていう意味もあるけど、花自体が……おおきい……?

どういうこと?!わたしが小さくなってる?っていうかそもそもここどこ?花畑の周りに壁……いや、洞窟か何かの中の一部の空間に花畑があるって感じっぽい?

あ~!いや、場所なんて見てりゃわかる。そんなことより、何?わたし今どういう状況?

記憶があいまいだ。一回整理しよう。

確か魔法陣みたいなものが出てきて、そのままこうなったわけだけど……。

ラノベなんかでよくある異世界転生ってやつ?ううん、死んで転生って言うのは聞くけど、魔法陣が出てきた……。それって、ここが異世界だとしてこっちの世界の人がわたしたちを呼んだ?

どうして?いやそもそもわたしをこんなよくわからない場所に、しかも多分まわりが大き

いんじゃなくてわたしが小さい、つまりこんな小さい状態の人なんて呼んでなんか得あるの?

ってわたしのことばっか考えてる場合じゃないんだ!月渚は?みんなは?ここにはいない?わたしが足を動かさないから、みんなを巻き込んじゃったんだ。わたしがあそこで動いていれば、わたしもみんなもこうはならなかった。たぶんみんなもわからないところに、こうやって一人で飛ばされているんだろう。わたしのせいで。

だから、わたしがみんなを助けて、この世界から返してあげなきゃならない。わたしが。

やるべきことは決まった、みんなを見つけて連れて元の世界に戻る!

それが当面の目標!

……。

ただその目標を遂行するにあたって、わたし、いま、人の形ですらなくない?

っていう問題点がある。

わたしは体の方に視線を落とす。

なんか、水色に光ってる?っていうよりはその光自体が体みたいな、だからわたしは水色の光の塊になっちゃったわけ?

これじゃ、この世界から元の世界に戻るとかできんの?なんかできなそうだけど……。

いや見た目に反して強かったり……。

いや、それはないかも。

わたしが周りを見回すと、色は違ったりするもののわたしと同じような生き物(?)が数百といる。そんなたくさんいるのが強いわけないよね。

だいたい異世界転生系のラノベとかだと、ステータスとか見れたりしない?それさえ見れれば、わたしが今どんな状態なのかわかるけど……。ないの、この世界?

なんて発想をした瞬間、目の前にステータス表のようなものが出てきた。

え?

流石にできすぎじゃない、今のって。

ってまぁ、今そんなこと言ってても何もできないし、何も変わらない。やりたいことができたんだからいいでしょ。ステータス表を出すって思えば出せたりするてきなことかな?

でもまあとりあえずそれは置いておいて、ステータスを確認してみよう。

わたしは目の前の表に目を向ける。


種族名:『微小精霊』 Lv1

<植物などの発する微弱な魔力から生まれる最下級魔物。生まれて場所にとどまり、植物などの発する魔力を常に吸収していないと死んでしまう。また、生まれて5~9日ほどで空気中の魔力へと還元される。>


[ステータス]

HP:1/1

STR:1

DEF:1

AGI:1

MP:1/1

SP:1/1


[スキル]

『魔力感覚』 『水魔法』 『経験値増加』 『余分魔力経験値化』 『浮遊』


[進化先]

あり


と書いてある。

あっちの世界ではゲームやってたからステータスの略の意味とかは分かるけど……それを無駄にする圧倒的1!要はなんもできないし、最下級だし、5~9日で死ぬみたいなこと?!

絶対ヤダ!拒否拒否!

ん?あ、上のステータスの圧倒的絶望感で気づかなかったけど、一番下に進化先ありってあるじゃん!

なるほどね……。確証はないけど、進化をして迫る死から逃げるって感じのことができるってことなんじゃない?……もちろん、やるしかないでしょ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ