08 『ステータス強制開示』さん、最高っす!
現在、レベル8。
いやー!やっぱりその辺の魔物の戦闘後から魔力を頂戴するのが一番いいな~!
おいしい!
こっからもどんどん集めていきたいけど、やっぱり敵を倒したいな~。
いや、あんなドラゴン倒すとかまでは言わないよ?!でも自力で敵の一体や二体倒せないとこんなことばっかりしてたらきりがない。
でも、唯一の攻撃手段の魔法が効かないとなるともう……。
そんなことを考えながらわたしはまっすぐ飛んでいくと、何やら深そうな穴が。
ん?
なんだろうあれ?
わたしは飛べるからよかったけど、そこも見えないってことは多分落ちてたら生きてはいなっかっただろうけど……。
そうだ!
強そうな魔物を見つけてきてここに突き落としちゃえばいいのか。そうすれば落ちて死んだときに魔力が浮いてくるし完璧だよね。
わたしは多分この洞窟内で微小精霊の次に最弱。でもわたしには最弱なりの知恵っていう力があるからね。異世界に召喚とか転生ってチートばっかだけど、やっぱり機転を利かせなくちゃね。
わたしはその穴の近くに少し細工をし、いざ出発!
というわけでわたし今、強くてそれなりの大きさの魔物募集中でーす!
思い立ったら即行動!
わたしは竜を見た広い空間まできて右に曲がり、今まで行ったことのない道へと進む。
少し進むとまた分かれ道がある。
う~ん、今度は左にするかー。
と進んでいくと、反対から大きな魔物がやってくるのが見える。大きいって言っても、サルver2.0の1.5倍くらいの大きさだから竜ほどじゃない。
ってことは今回の作戦にちょうどいいじゃん。
わたしは早速近づくと、顔が竜で、二足歩行をする変な魔物だ。ラノベとかならリザードマンてところかな。スキル『ステータス強制開示』を試すチャンスかも。
わたしがすかさず『ステータス強制開示』を発動すると、目の前にはそのリザードマン(仮)のステータスが表示された。
ふむふむ。
[ステータス]
HP:890/890
STR:680
AGI:710
MP:500/500
SP:800/800
『ステータス強制開示』ってステータス表を強制的に開示させるんじゃなくて、ホントにステータスだけなんだね。
でもこれだけでも十分参考になる!
とわたしが『ステータス強制開示』の便利さに浸っていると、リザードマンがこちらに気づいた。
視界からは外れてたつもりなのに、やっぱり強いだけある……。
ってやばっ。
リザードマンは大きな爪を武器にこちらに襲い掛かってくる。
はっや。そっか、さっきステータス強制開示させたときにスピードであるAGIが710って書いてあったし、5のわたしとは比べ物んなんない速さなわけね。ま、今こうしてリザードマンの攻撃を避けられてるのはスキル『浮遊』で飛んでるから、AGIも、なんなら体力値のSPもわたしには関係ないんだけど。
でも力の値のSTRが680ってことはわたしなんて一発でやられる。
わたしはもう一度振りかざされた爪を右にかわし、進行方向を180度かえて急いで逃げる。後ろから追いかけるリザードマンの爪が真横を通った。
痛……!
わたしは逃げながらも自分のステータス表を開く。そこにはHPが2/5とある。
はぁ?!
爪がただ横を通っただけなのにぃ?!
でも確かにあいつとわたしとでは格差がありすぎる。つまり今みたいなことがあったら次はないということ。にしても痛い……。
まずいまずい!早く罠までたどり着かないと!!
わたしは最速のスピードでさっきわたしが左に曲がったところを右に曲がる。少し進むと大きな空間に出た。相変わらず後ろから爪を振りかざすリザードマンさんは健在。
わたしはそのまま左に曲がる。あと一度でも攻撃が当たったらわたしは死ぬ。でもあと少し。
わたしはそう思いながら飛んでいる高度を高くする。
その時、わたしの視界の下を黒い穴が通る。そして少し進んだところでわたしは止まった。
するとまあ、見事にストンと落ちていく。
高度を上げたのはリザードマンの視界に穴が入らないようにするためってわけ。
でもまだ油断はできない。
わたしは念のため水魔法を発動し、水を飛ばさずに構える。
すると、リザードマンは羽を使い、飛んで上がってきた。
やっぱり、そんな気はした!だから水魔法。
はい?水魔法じゃ効くわけない……。
そんなことは分かってる。でも、リザードマンってラノベとかゲームだと火属性じゃない?
ってわけで今度は水の玉にしないで拡散させて、顔にかける!
リザードマンの顔が穴からのぞいたあたりで、わたしは水魔法で目つぶし!
やっぱりどんな生物でも焦ってるときに意表を突かれるときついよね。
それでさらに、浮遊のスキルで大岩を穴に向かってドーン!
そう、これが細工ってわけ!この浮遊ってスキル、生命体でないものなら適用できるらしい。
それを知ったわたしが穴の近くに岩を置いとくっていう細工(?)をしといたってわけだよ!
ん?
わたし誰と会話してんだ?いや会話じゃない、独り言です!
まあ、そんなことは置いといて……
お、早速魔力が浮いてきた!
今まで見てきたものより多いなー。よ~し、これで進化かな!
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