4話 クラスの美少女は空気を読まない
4話書きました!
俺は今クラスメイトの多くから睨まれている。
何故かって?
そんなの帰って、妹膝に乗せて一緒にアニメ見ようと考えていたら、小鳥遊が放課後に「一緒に帰ろう!」などと俺に向かって言い出したからだ。
まあ、それだけじゃなくて俺がその誘いに断ったからもあるかもだけどな。
ちなみに小鳥遊は同じクラスだ。
クラスメイトが
「何であんな奴が小鳥遊さんに誘われるんだ」
「きっと小鳥遊さんは弱み握られてるんだ」
とか、好き勝手言ってやがる。
「何で?一緒に帰ろーよ」
あーめんどくせぇ、小鳥遊のやつ周りに人がいるのに俺に話しかけるか?普通。
「俺は一人で帰る」
「お前は友達と一緒に帰っとけ」
とだけ言い残して俺は帰ることにした。
教室での出来事からしばらくして俺は、帰り道1人ごとをブツブツ言いながら帰っていた。
「俺はボッチが好きでボッチになってるんだ。」
「友達と顔色伺っておしゃべりすることの何が楽しんだ?」
「 少なくとも俺は楽しくないし、この目つきの悪さじゃあ誰も近寄らないからな。」
「待ってよ〜誠司くーん!」
色々言っていたら後ろから誰かの声が聞こえた。
ん?誰だと言っても俺の事を誠司くんって呼ぶやつは1人しか知らんがな。
「なんのようだ小鳥遊」
「ボッチ直すんだからまずは、クラスで私と話せるように成らないとと思って話しかけて、一緒に帰りながら『ボッチ抜け出さす計画』の事を話そうと思ってたのに、勝手に帰っちゃうんだもん」
「何だ?その『ボッチ抜け出さす計画』ってのは?」
「何って誠司くんをボッチから抜け出さすための計画の名前だけど?」
「それってただ略しただけじゃねえか」
「そんなのどうでも良いの!それより『ボッチ抜け出さす計画』は明日からやりたいと思うの! どうかな?」
怒るな可愛く見える。
まじやめろ。
俺は妹好きのオタク何だ!
「やらなくても良いんじゃないか?」
「またそんなこと言ってー! そんなんだから友達できないんだよ? 分かってるの?ほんとにもう激怒だよ!!」
とか言い始めた。
「はいはいやりますよ、俺もやるって言ったからな、まあ お前じゃあ無理だろうけどな」
「そんなことないもん! 絶対に成功させるもんね!」
「おうおう、せいぜい頑張る事だな」
小鳥遊はさっきからピョンピョン跳ねたり起こったりしている。
コイツの元気はどこから来るんだ?
「それじゃあ明日から実施したいと思います!」
「どんな計画なんだ?」
「えーとねぇ まずは、クラスに入ったら挨拶してもらいます!」
「嫌だ」
「まずはそこから、最終的な目標は学年問わず、みんなと普通に会話できるようになることね!」
嫌だと言ったのに、俺の意見無視して、無理やり押し通された。
「はぁ、最近ついてないなぁ」
俺は深いため息を付いた。
「ほらほら!ネガティブにならないの!」
「あっもうこんな時間!もう帰らなきゃ! うち門限厳しいの」
小鳥遊は「ごめんねー!」とか言いながら走って行った。
「まただ、強引に決められてしまうのは」
俺は、最近小鳥遊が話しかけてきた日から、ついてないなと思いながらトボトボと帰った。
その後家に帰った俺は、甘えてくる妹を見て、とても癒やされた。
まだまだ続きます!