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人情不理解  作者: 流 竜 (ながれ りゅう)
9/15

遺産

第9弾

この物語はフィクションです

遺産



彼が学生時代、一緒に住んでいた父方の祖父が亡くなった。

晩年は寝たきりで静かに逝った印象だが、それでも泣いた気がする。

供養が済んでしばらくしたある日、母が泣いていたのを覚えている。

悲しくて泣いていたのではない。悔し涙だ。

「なんで最後まで面倒を見た私達じゃなくて、押し付けた義姉や義兄に遺産の多くがいくの!!?」

(ぁー、遺産相続)

当時は子供とはいえ、小学よりは上の彼。

専門的なことは知らずとも、テレビやドラマなどでそれがどんなものか人並みには知っていた。

そんな彼が持っていた素朴な疑問をそのまま言った。


「別にいいんじゃない?爺ちゃんの金でお母さんのじゃないんだから。」


・・今にして思えばこの発言も人情の無さから来たのかも知れない。

まぁ、珍しくその場は収まったので良しとするけど。



余談だが、彼の両親は健在である。

「遺産放棄してでも揉めないようにしよう」と思っている。



遺産は自分以外に全部回してほしいと思ってます。


評価、ご感想心よりお待ちしております。

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