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実際に体験した俺の話。  作者: コカトリス
1/3

出くわした殺人鬼①

これは昨日体験した話です。

本当にあった話なので、驚くとは思いますが、生きている限りは書きますので(定期更新とは言ってない)よろしくです

 あー今日も疲れたな。流石に朝の2時まで仕事は体に堪えるな。


 あれ?あんな所に人立ってるけど買い物かな?

 まぁ、街中だし人がいないことは無いだろうけど……いま夜中の2時過ぎたぞ?まあ、いっか……。

 その時はそんな事しか考えず、帰宅することにした。

 だが、近づくにつれその容姿も徐々にわかる様になり。その立って居る人の服装や、立ち位置なども分かってきた。


 その人が立って居るのは街灯の下辺りで、全身を黒い服装で包み異様な出で立ちをしている。


 俺の帰宅ロードはその道を通らないと帰れないので仕方なく通るが、出来れば通りたくないなーと本能的に感じていた。



 その人物まで約十メートルほど近づくとその人物が何を持っているかも分かってきた。

 その人物が持っていたものは、刃渡り十五センチほどの刃物、顔をフードなので覆い、顔を見えなくしている。

 それて、肩を上下し息遣いが荒い。


 確実に俺はこいつ俺のことを……狙っている。そう感じた。


 五メートルほど近づくと、その人物が声をかけてきた。


「こんな時間に出歩くなんて危ないじゃーないか。お兄さんが家まで付いて行ってやろう」


 口を小さく開き、歪んだ顔を覗かせる。


 それでいて、男の声ははっきりと俺の耳まで届いた。


「えっと、何を言っているのですか?別に俺は大人なので一人で帰るくらい何ともないのですが?」



「ふふ、そうか、なら、良いかな。君。人を殺した事はあるかな?」


 男の問いに、身震いをし俺はこう答えた。

「はあ?ゲームなら千単位でやってますよ」


「くく、ゲームか。俺はな、三人殺した。勿論現実でな。この意味がわかるか?」


 やけに厨二病が激しいそうな男は刃物を腰の位置まで持ち上げ、両手持ちに変える。


「君、一度死んでみたくはないか?俺が殺してやる!!!!!」



 俺は、少し考えこの答えを出した。



「……ん〜そうだな。あ、お願いします」



「え?」

「え?」


 今のうちに説明をしておこう。

 俺は自殺志願者です。

 いやー参ったな。こんな所で死ねるとは。WW待ちに待ったこの瞬間。待ち侘びたよ〜。


 男はキョトンとし両手持ちだった刃物を片手持ちにし、ポリポリと頭を書く。


「えっと、君は今何を言っているのか分かってるのか?」


「えぇ、分かってますとも。さ、お願いします。優しく、優しくお願いしますね。激しいのは好みではないので」



「いやいや、普通そこはさ、大声とか出して逃げたりとかしないの?大体みんなそうなんだけど?」


 若干引き気味だ男は、頭を抱えどうしようかと考えている。



 俺は考えた。どうしたらこいつに殺されるのかを。

 そうして、思いついた。

 ーーdisろう。


「ねえ、お兄さんはさ。無職なん?」



「あ?何を言うかと思えば。職なんてとうの昔に捨てた」


「ププ、色なしなんてウケる〜ww」


「貴様!俺を怒らせたようだな。殺してやる」



 俺は気が付いた。これならいける!!



「おネシャース」



「いやーだからさ、そう言うのやめよ。こっちもやりにくいしさ。もっと怯えてくれないとやり甲斐とかないし」


「……はあ?やり甲斐ね。殺人者なのに?やり甲斐とか言ってるーーww」


「わ、笑うな!くく」


「ん?九×九?あ、八十一ですね。計算なんかしてどうしたんですか?勉強して大学にでも入ろうとしてるんですか?それならもっとすごい事したくちゃ、ね。例えばそうだな。足し算とか」



 くすくすと笑いながら俺は男をdisる。


 男は『こいつに喋らせたら何もできなくなる』とでも考えているのだろう。

 こめかみをトントンしてる。


「あの、それで殺すんですか?俺を。出来るなら早くして欲しいんですけど」


「う、うるさい。貴様がそうやってお茶を濁すから出来ないんだろうが!もうちょっとでも良いから怖がれよ。そうしたらやってやるから」


 どこか投げやりな男は、刃物を上下させながら俺にそう言ってくる。

 そこそこ素早く。早口に。


「それで、やるんですか?やらないんですか?どっちなんだい」



「キンに君みたいに言わないでくれないか。ツボなんだ」


「浅!ツボ浅!しょーもねーな」



「……disてんのか」


「え?今更?」


「殺す!!!」



「ん〜お、やってくれるんすね」


 俺は手に持っている荷物を下に置き、地べたに横になる。



「いやいや、寝る事ないでしょ。やりづらいし」



「はぁ……ここまでしてるのにやらないって、は、まさか、バイ?」



「ん?バイとはなんぞや」


「え?ググれカス」


「今時の言葉は分からんが、今のはなんとなくバカにされているような感覚がしたのだが……お前の表情を見る限りそうに違いないな」



 男は懐から携帯を出し、俺の発した言葉を調べている。


「確か、バイと言ったな」


「はい、言いましたけれど?難聴なんですか?」



「いいや、違う。確認しただけだ。えーと、これか?いや、でも、バイセクシャルと書いてあるし、違うのか?」


「いや、それだよ」


「おお、そうかそうか、ふむふむ、成る程……え?両刃?男も女も?は?え?……だ、誰がバイだ!!!!!」



「やっと気が付いたよ」


「あ?何かお前は俺がお前を性的に食べると思ったのか?んなわけあるか!俺が好きなのは二次元だけだ。ころすぞ」


「お願いします」


「ちがーう。そうじゃないから」






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