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3.ヒロイン登場

とうとう、というか『やっと』高校二年生になりまいた。

これで、攻略対象たちをBL脳内妄想できます!

それにしても、学校名が『シェイム学園』という変な名前です。

いくらお金持ちが通う学校に名前に特徴を加えたいからといって、なんでこんな名前に...


ヒロイン高橋真美は、定番の美少女転校生。

ゲーム内で詳しく語られないのですが、現実では美少女転校生の方がインパクトを持つからやったというだけだそうです、藜くん情報によると。

美少女には変わりないですが、これで電波少女だと確信を持てました。

彼女には、私の元婚約者とか兄弟その他たちをしっかりがっちりホールドしていただきたい。

目の前ではリアル乙女ゲーム、脳内妄想ではBL。

二つのことが同時にできるなんて、なんて素晴らしいことでしょう!


ホクホクとして廊下を歩いていると、ヒロイン高橋真美と遭遇。

「ちょっと、あなた。なんで、私に嫌がらせをしてこないのよ!」

「脳内妄想でしてますが、何か?」

「えっ!?」

「それは冗談として、ひょっとしてマゾ?」

「違うわよ!」

「私が、嫌がらせしない方がイケメンたちとお近づきになりやすいと思うのですが」

「お嬢様がイケメンとか言った!? そうね...それも、そうだわ! これって、ひょっとして...」

なにやら電波少女はブツブツと言いだした。

ぶっちゃけ、その姿は怖いです。

そして彼女は、呆然とする私を無視して廊下を鼻歌を歌いながらスキップして去って行った。

電波少女であるヒロインの手腕はすごいもの。

あっという間に、攻略対象たちと接触してインパクトを植えつけていきました。

見ている分には彼らのヒロインに対する好感度が日に日に上がっているような気がします。

ゲームなら作業感があるのですが、現実でこうなると「チョロイな、コイツら」としか思えません。彼らは、本当にこれでいいのでしょうか...?


それにしても不思議なのが、ヒロインが藜くんを攻略する気がないこと。

身近にいるからチョロイぜとか思っているのでしょうか?

うーん、どちらかというと攻略しない様に避けているようにも見えなくはないのですが...

ゲーム知識がうろ覚えの私では、分かりませんね。

今度接触した時にでも聞いてみようと思います。



ヒロイン様にはぜひ逆ハーレムルートを行ってもらって、今日略対象たちを侍らしてもらいたいものです。

私の脳内妄想のためにも!

というか、この乙女ゲームには逆ハーレムルートってありましたっけ?

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