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Lv.5 戦闘「とりあえずなぎ倒す!!」

「まず、戦闘について軽く説明するぜ」

「簡潔に纏めろよな下僕」

木刀とロングボウを構える2人の野郎と、見た目が愛玩動物な炎兎。

なんだか文字にすると非常にシュールな光景だが、剣と魔法の世界だと許されるから不思議だよね!!


――――何でこいつはいちいち上から目線なんだ……

と心の中でボソリと呟きながら、フォンシエは説明し始めた。

「まず、戦闘は殺し合いとか戦争とかと違って『魔力』を消費するんだ。さっきこのウサギ――ファビットが吐きだした炎は『魔力』を使って出たものだから、別に火傷する訳じゃない」

「へー、通りで傷跡が無い訳だ」

「そう。……ま、自分の魔力は攻撃したり攻撃を受けたりすると減るんだけどな」

「え、マジかよ。……つまり、HPとMPが一緒になってんのか。単純なようでめんどくせぇな」

『HP』と『MP』という聞きなれない言葉に違和感を覚えつつも、フォンシエは話を続ける。

「ちなみに、戦争などでは『体力』を消費する。これは魔力とは違って最悪死んだりもするけど、魔力は尽きたら『戦闘不能』という表記が……何故だか知らんが頭上に出て、また何故だか知らんが近くにある宿屋に飛ばされるんだ。ちなみに戦闘不能の人間は攻撃できないぜ」

「っへー。俺前半の五文字しか聞いてヌェー」

「――――ッッ、」

――――こいつ殴りてぇ……。

しみじみと思ったが、仕方なく耐える事にした。

「……ああ、そうそう。一応ただ剣振ったり弓射ったりするだけで魔力は消費されるんだが……、それよりも大量に魔力を消費するが、その分高い威力になる『術』・『技』もあるんだ」

「え、マジで?!」

何故か異様にテンションが高くなるギルベルト。

「……そうかあ。それなら俺様も鳳凰tn翔駆とか出来るのか……テンションあがるな」

「?」

フォンシエはさっきと同様に聞きなれない単語を聞いたためか、頭上にハテナマークをだした。

「まあ、そういうのは自然と習得されてたりするんだけどな」

「へー、つまり自然とレベルアップしてるのか……ファンタジー世界パネェ」

「まあ、よく分からないが気に入ってもらって何より」

フォンシエはにこりと微笑んだ。


――――とその刹那、ファビットが痺れを切らして(説明を黙って聞くRPGのお約束的なモンスター)炎を吐きだしてきた。

フォンシエはギルベルトの腕を掴み、間一髪で避ける。



「っと、そろそろ麻痺も薄れてきたか」

フォンシエはそう言うと、一本矢を取り出し、ファビットの足を狙い、射った。

足から少しずれたが、ファビットの胸に命中した。

「さて、そろそろやるか!」

「おう!」

ギルベルトは意気揚々と木刀を構え、ファビットの方へダッシュ。

ファビットの首元を狙い、一気に木刀を突く。

ファビットは避けようとしたが、あまりのスピードに避けきれず、モロに木刀が当たり、「キャン!!」という悲鳴をあげて転がり、民家の壁に衝突した。


「……お前、前に剣持って戦った事あんのか?」

思わずそう訊いてしまう程、ギルベルトの動きは機敏だった。

「は?……いや、特にねーけど」

不思議そうな顔をして答えるギルベルト。

フォンシエは天才って本当にいるのかと少し感動した。


「そういや、俺も技とか使ってみてーんだけど。さっきのお前みたいに」

ギルベルトはキラキラと瞳を輝かせながらフォンシエにそう言った。

「そうだな。まあ、上手くいくかどうかはお前の腕次第なんだが……まあいいだろう。――瞼を閉じてくれ」

フォンシエがそう言うと、ギルベルトはゆっくりと瞼を閉じた。

「そして、そのまま剣先に意識を集中させるんだ。上手くいけば技がぽんっと浮かんできて、発動させる事が出来る」

ギルベルトは言われた通りに剣先(木刀)に意識を集中させる。


――――ッッ!!


頭が突然かき混ぜられたような変な感覚になる。

ギルベルトは剣を握る手の力を強くさせ、なんとかそれに耐える。




そして。



――――思い浮かんだ!!


ギルベルトはぱあっと表情を明るくし、技名を思い切り叫んだ。


「『業火剣』!!」


突然剣(木刀)が炎に包まれ、その勢いでファビットを思い切り斬る。

……ぶっちゃけ属性的にはあまり意味が無いような気がするのだが、そこは置いておいて。

だが、そんな弱点をカバーする程の威力でファビットを斬ったのと、前の攻撃で魔力を消費していたのとでファビットは戦闘不能となり、目の前から姿を消した。






「いやった、俺様が倒したああああっ!!!」



ギルベルトは木刀を空に掲げ、最高の笑顔になった。

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