末っ子の中学受験
末っ子サン(仮名)の中学最後の三者面談に行ってきた。
先生に志望校が決まったか聞かれて出てきた答えにびっくり。初耳なんですが?
まだちょっと待てると言う事だったので、とりあえず持ち帰らせてもらった。やれやれ。
末っ子サン(仮名)は長男が幼稚園の年長組、次男が年少組の時に生まれた。上の2人は早生まれなので、次男と末っ子は学年で四つ違う。上と同じで二つ違いだったらもうちょっと違ったかもしれないが、上が二人とも幼稚園に行くようになって、すっかりひと段落な気分の時に生まれた末っ子。気分的にはほぼ孫。特に甘やかしたつもりは無いのだが、上に比べて色々なことが随分テキトーだった事は認めないわけにいかない。
お兄ちゃん達に何かある度、大事な事、やってはいけない事など何度も何度も話して聞かせていた。そこにはいつも一緒に聞いている風のサンがいて、つい3人一緒にお話した気になってしまったのだ。末っ子への躾、ほぼザル。
まず本の読み聞かせ。お兄ちゃん達にはもう、うんざりする程読んだ。私も読んだが、夫も毎晩寝る前にリクエストされた本を読んでいた。上の二人と育ち方で違いがあるとすれば、思い当たるのはこれだ。末っ子には圧倒的に本の読み聞かせをしていない。しかし、次男が2歳になっても3歳になっても殆ど喋らず、話すようになっても会話が苦手だったのに比べると、末っ子は喋り出すのが特に早かったわけではないもののやけにコミュ力が高かった。不思議。
末っ子も幼稚園に通うようになる頃から運筆のための迷路やパズルを始めた。鉛筆にすっかり慣れたら迷路は卒業して、段々と色々な、ちょっとずつ難しいパズルにチャレンジしていく。この辺まではお兄ちゃん達と大体同じ感じだった。ただ、集中力がない。
2歳(この時会津若松市在住)になって幼稚園の2歳児クラスに入り、年長組になる年にパパの転勤で湯沢町へ。
湯沢町には幼稚園が無く、町村合併でいくつもの中学校、小学校、保育園を一つにまとめた湯沢学園(の認定こども園)に入園。結婚後夫の最初の転勤で退職して以来私がずっと家に居たので、子ども達はずっと幼稚園。末っ子で初めて保育園を経験した。
幼稚園の方が「学習」要素が多く、大人しめ。保育園の方が色々な子がいて、おおらかで少々雑。というのが私が受けた印象だが、もちろんそれぞれに色々な個性の子がいるのは承知している。
長男と次男がそれぞれ行った幼稚園にはたいへん満足しているし、私の個人的な好みは幼稚園だ。が、末っ子が通ったこの保育園の、小学生も中学生も繋がった感じは良かった。
小学校2年からはお兄ちゃん達同様Z会の受講がスタート。
夕方子ども達が終わらせたその日の分の解答を子どもが寝た後マル付けし、間違い、説明や話を聞く必要があると思われる部分には「ママと話す」などとメモした付箋を貼っておく。翌日、子ども達は当日分の前に前日分をやる。ビラビラ付箋を貼られた前日分に「げえー」とか言いながらやり直したり説明を求めたり。これが、面白い事もあるのだが、3人分は辛かった。
Z会の教材は3年生から「学習する子ども自身でマル付け採点」が推奨されている。長男にも次男にも、3年になった時点で「自分でやるのがオススメだって」とお知らせしているのだが二人揃って「ママやって。」がびーん。
だが末っ子だけは3年生で「ボク自分でやるから大丈夫。」
いや、君には一応言っとこうと思っただけで、勧めてないんだが。でも大丈夫任せろ、と言わんばかりの彼に「やっぱりいいです」とは言えなかった。でもこれが失敗だったと思う。重んじなくて良い自主性だった。
それ以降、末っ子のZ会はマル付けしない、マル付け後間違えた所に解答を見て正答を書き写す、そもそもやらない、のどれかといった感じに。もちろんちゃんとやってる風で、たまに紙ゴミの束の中に過ぎた月の(殆ど手付かずの)教材がこっそり隠されていたり。
「やりたくないならやめるか?」と聞くと「やります」と言う。毎回。何故だ。
それまで内心「子育て、ちょれ〜」と思っていたのに一気に取り返された気分。
そんな末っ子の学校での成績は「中の上」から学年が上がるに従って「ぎりぎり中の上〜ど真ん中」くらい。
通知表は面白かった。「小学校の通知表って◎と◯しかないのかと思ってたら、△あるんじゃ〜ん。新しい扉が開いた感じするね。」とか。こう言っては何だが、上の子たちの通知表は面白みというものが無かった。変化もないし。それに比べて末っ子の成績・通知表の斬新さよ。
一丁前に得意不得意言ってるわりに、無関係に乱高下。学力テストなどの成績表によく出てくるレーダーチャート(点が外枠に近い程良い)なんてウニみたい。いや、漫画表現のビックリか。
しかし末っ子も6年生になり、本人乗り気じゃないなりに説得に応じて附属中学受験を決心。でも通常運転。
またしても復活、(だいぶ前の)附属中学入試想定問題集やら私が用意した苦手分野をカバーするための教材などをほぼ積読。おいおい大丈夫かコイツ。
「いくらやる気が無くても、一月前くらいになったら一応「落ちたら嫌だな」効果で焦って勉強したりするよね、普通。」
と思っていたら、まさかの「鋼のメンタル」だった。平常心?ちょっと私の理解を超えている。
フツーに行きました。受験当日。
やっぱり落ちました。
合格発表を見た帰り道、ちょっと黙ってから末っ子が言った。
「ママ、これも良い経験だよね。」
「違う。それは努力した結果ダメでした、ガッカリ。という人に対して周りの人が言う言葉だ。」
「えー。」




