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9.SIDE セイレーア

「今日からカスタニア学園の生徒になりました、シェインといいます。何かと迷惑をかけるかもしれませんが、これからよろしくお願いします」


 初めてシェイン様を見たとき、わたくしは彼女は自信満々で素晴らしいと思いました。

 いつも人を下に見る二人の取り巻きが悪口を言ったときも……


「何か言いましたか?」

「は? 聞こえてんならわざわざもう一度言わせようとするなよ」

「あら? 何か言ったら駄目なことでも言っていたの? それだったら先生にお伝えしないと」

「おい! 待てよ」

「では、私に何の不満があるのでしょうか?」

「……けっ」


 堂々とした立ち振る舞いで二人を静かにさせてくれました。

 彼女たちにもいいところはあるのですが、今回はなぜが苛立っていたみたいです。


 何故でしょう?



 そこから日は経って、わたくしはますますシェイン様を素晴らしいと思うようになりました。

 わたくしの取り巻きの一人がシェイン様に失礼なことをした時も、皆が納得できるような方法で諫めてくれました。自分の至らなさを思い知りました。


 ただ……最近、シェイン様と関わりあえる機会がめっきり減ったように感じます。先日、シェイン様を見かけたのですが、取り巻きの方が他の道を通りたい、というので話せませんでした。


 ……わたくしは、シェイン様に嫌われているのでしょうか?

 しばらく陰鬱に過ごしました。



 しかし、その懸念は卒業パーティーで消えました。

 その卒業パーティーでのシェイン様はとても凛々しく、思わず見とれてしまいました。そして、そこでシェイン様はこう仰ったのです。


「私は巻き込まれただけ。しかも、私はセイレーア様とは仲良くしたいのですよ。そんなことをするわけがありません。…さて、こも二人はこの卒業パーティーを台無しにしましたね。それ相応の罰が必要だと思いませんか?お二人さん。大丈夫ですよ、私は聖女ですからね。食いぶちもないまま野に放したりはしませんし、更生の機会を与えてあげますし、出来るだけ優しい罰にしてあげますよ。」


 そう、わたくしとお友達になりたい、と。

 その時、わたくしの喜びは最高潮に達しました。

 さらに、ホールから出たシェイン様達を追って外に出ると、


「そしてサスレイア、さっきも言ったけど私はセイレーア様と仲良くしたいのよ。セイレーア様の権威を落とすことなんて無いわ。」


 また、シェイン様がわたくしと仲良くしたいとおしゃってくれていました。

 そして、それがわたくしに勇気を与えてくれたのです。

 お陰で、わたくしは晴れてシェイン様とお友達になることができました。


 シェイン様みたいな勇気もあって力もある素晴らしいお方がなぜわたくしと仲良くしたいと思ってくれているのかは疑問ですが、今は、お友達として、いろいろシェイン様と楽しいことをしたいと思います。


 …そう、シェイン様の謹慎が開けたら。


 このときのわたくしはシェイン様が罰をもらっていたなんて知らなくて…一人ではしゃいでいたことがとても申し訳なく思われました。

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