ep.30 動き出した歯車の音
──キャラランドギルド567。
最終オーディションの「審査方法」が公開された夜。
ギルド共有スペースには、ざわめきと、光るスマホ画面の灯りと、それぞれの心の音が重なっていた。
卯羽 冷:「えっ、ちょっとちょっと!オーディエンス審査で3名に、審査員会審査で4名選ぶ!? なにこれ…本気じゃん!」
京極 真秀:「“最終”なんだから選ぶ側も本気だろ!。想定内」
夏越 颯斗:「でもさ!通過メンバーはまだ発表されてないってことはさ……俺らにもチャンスあるってことだよな?なあ?」
照屋 凛:「うん。2つの審査があるなら、それぞれの審査方法でが選ばれる可能性もある。」
香宮夜 凪:「つまり、オーディンスにも、審査員にももっと自分自身を知ってもらうことが必要ってことなんだね」
焔 ガクト(ほむら がくと):「……関係ない。俺は、音と言葉を刻む。それだけだ」
卯羽 冷:「わー!そのストイックさ、嫌いじゃない!」
(スマホを見つめていた1人が、ぽつりとつぶやく)
榊正宗:「……面白くなってきた」
柊 司:「正宗くん!余裕じゃん!」
柊カオル(ひいらぎ かおる):「正宗の“面白い”は本気の証拠だね」
ルシアン・ヴェルティエ:「つまり、オーディション審査とは──芸術と論理、情熱と冷静と、肉体と魂の共演。君たち!」
柊カオル:「ルシアンは、雰囲気持ってるなぁ」
(少し離れた場所にいた八塚大牙が、静かに声を発する)
八塚 大牙:「……誰が選ばれようが、最終オーディションがどんなものだろうが、胸を張ろうぜ!!」
(その言葉に、一瞬、空気が引き締まった)
友利ましろ(ともり ましろ):「うん。どんな結果でも、僕たちはもう、ちゃんと輝いてるよ」
──その夜、応募者の誰もが“最終オーディション審査”という言葉の重みを実感した。。
──でもそれは、「不安」じゃない。
──次に、自分の名前が呼ばれたとき、しっかりと前を向けるようにするため。
登場人物
卯羽 冷
京極 真秀
夏越 颯斗
照屋 凛
香宮夜 凪
焔 ガクト(ほむら がくと)
榊正宗
柊 司
柊カオル(ひいらぎ かおる)
ルシアン・ヴェルティエ
八塚 大牙
友利ましろ(ともり ましろ)
※登場人物はキャラランドギルド567からランダムに選出しています。




