第6話「林萌香一門!始動!」
萌香たちが愛媛松山港に到着したのは夜の8時頃。
「誰コイツ? ソラたんの彼氏?」
「違うわよ! 勝手についてきたストーカーよ!」
「酷いじゃないか! 僕たちは小さい時に永遠の愛を誓い合った仲じゃないか!」
「ほら、こんなことを言っているじゃない。言っておくけど、ホテルは私一人分しかとってないからね。ついてくるなよ~」
「ごめん、萌香の隣の部屋を予約したのよ」
「ごめん、そのまたマイハニーの隣の部屋を僕は予約したのさ!」
「気持ち悪い感じでついてくるなよ!」
「ごめん、ソラたん、ソラたんもソラたんでだいぶ気持ち悪いと思う。何なの? 日本の超能力者集団ってこういう性癖がある集団なの?」
「違うわよ! 確かにスパイになる為の教育は受けるけど! 受けるけども!」
萌香は溜息をついて腕時計をみる。
「私は明日、朝イチで電車に乗るの。悪いけどさ、アンタらがイチャイチャする面倒をみる暇なんかない。愛媛でデートを楽しみたいなら道後温泉にでも行ってみたらどう? 私は狸になるかもしれないからってことでいったことないけどさ」
「だからコイツと私はそんな仲じゃないって!」
「酷いじゃないか!」
「ついてくるならついてくると事前に言いやがれ! あっ!」
ソラと高津が言い合っている間に萌香は消えてしまった。
どうやらタクシーに乗ってホテルに向かったようだ。
「アンタが余計な存在だったから萌香を見失ったでしょうが!」
「酷いじゃないか!」
ソラが高津に強烈なアッパーを喰らわして彼は星空高く消えた。
「急いでホテルに向かわないと……いや急がなくてもいいのか。同じホテルだし」
ソラはソラでタクシーを捕まえて予約したホテルに向かう。
萌香はホテルに到着するなりすぐに予約した部屋に向かう。
「あー疲れたー」
そのままベッドに倒れるようにして横になる。
隣の部屋にはソラがいずれやってくる。そのさらに隣にはソラの仲間だとする男まで。こんな事になって欲しくないから彼女はドロップアウトの面々に何にも言わず飛びだしていった。何か言ったほうが良かったのだろうか? 言ったなら快く「いってらっしゃい」とおくりだしてくれたのだろうか?
「なんでだろう。いつも思いどおりにいかないよな」
憂鬱な気持ちのまま彼女は眠りにつく。
そしてアラームで目を覚ます。
「いけない。あのまま寝ちゃっていたか」
寝ぼけたままの萌香は起き上がって洗面台で寝癖を直すぐらいの支度を済ます。ドアを開けるとそこにソラと高津がいた。
「うげっ。本当についてくる気かよ。コイツら」
「コイツらじゃないわ! コイツと私を一緒にしないで!」
「一緒じゃないか! 永遠の愛を誓い合った!」
「誓い合ってねぇだろうが!」
「ねぇ」
「ん?」
「はい」
「今から私の言うことをちゃんと聞くならついてきてもいいってことにするよ。その条件ならどう?」
「わかったわ。私はハナから萌香の力になりたいからついてきただけ」
「僕はソラちゃんの愛の巣となるべく飛んできただけだよ!」
腕を組んだ萌香はニンマリとする。
「じゃお前ら2人は広島に戻るまで私の子分だ! 私の言うことは全てき聞く! お金が必要となった時は喜んで奉納する! パシリも喜んでやる! 言うことが聞けないなら速攻で広島に帰る! どう? できない?」
「や……やるわよ……そんないい加減な気持ちでついてきてないし……」
「マイハニーが言うなら今日から萌香さん! 貴女が僕のボスです!」
「うぉっし! ブサイク天パ! モーニング驕れ!」
「えぇ~!?」
「モーニングを食ってから林萌香一門! 始動だ!! コノヤロウ!!!」
それは新たな絆のはじまり――
この章におけるチーム:ジャンルダルクみたいなものの結成ですね(#^.^#)
長編だとこういう遊びができるなぁとプロットを眺めながら。楽しんでおります。
林萌香一門、どんな旅路になるのか次号(#^.^#)m9ドーン!!!!




