表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DROP OUT~C'MON BABY AMERICA~  作者: いでっち51号
~星の王子様~
43/72

第8話「THE LOST INSIDE TO THE OUTSIDE」



 ここは病院?



 机に顔を伏せて寝ていた山崎生吹はナースになっていた。



 片手にはスマホ。さっきまで画面に映るゲームをしていたらしい。



 それはこの目に映る世界の設定だ。



「古手さん、休憩時間がもうとっくに終わっていますよ!」

「ああ、寝ていた。あなた、誰?」

「新井です!」

「古手、新井」

「どうかされたのですか?」

「いや、聞いたことある名前だなぁと。これはドラマだっけ? 映画だっけ?」

「何を言っているのですか?」

「だってこういう仕事なんてしてないし。興味もなかったし。戦えないじゃん?」

「戦うって」

「私を何だと思っている? こんなコスプレさせて似合うとでも?」

「古手さん! もう暴走し過ぎです!! 目を覚まして下さい!!!」



 もう一人の年配のナースがやってくる。



 そこから仕事に入るが、山崎はそつなくこなしてみせた。



 目には隈がしっかりとあり、やる気のない表情。



 それでも器用に振る舞う彼女はそもそもそういった訓練を受けていた。



 しっかりと仕事ができる山崎に対してマズそうな顏をする面々。



 仕事がしっかりできているのに何故まずい? この職場の空気がそういう特殊なものだからか?



 いつの間にか彼女は病院の院長がいる部屋に案内をされた。



 そして解雇を言い渡される。



「ミサキですね?」

「何?」

「違うな。その続編か。タイトルは何だったかな?」

「私は君を解雇すると言っているのだ。聞いているのか?」

「最初から何も聞いてねぇよ。クソジジィ」

「何だ!? その態度は!?」



 院長の男の怒鳴り声が耳に響くとともに激しい頭痛が――



 そこから走馬灯のように色んな場面に飛ばされる。



 親友の葬儀。独りで墓前の前に立つ自分。



 涙が止まらない。握りしめる拳。



 違う。これはあのテレビドラマじゃない。



 彼女自身の――




 そこで彼女は目を見開く。真っ暗な空間で何かを睨みながら。



「悪趣味だ。どこの誰が創ったモノか知らないけど、こんなお遊戯で私そのものを殺すことなんてできねぇよ。手加減もしねぇ。わかっているな?」



 手には漆黒のステッキ。



 これを手にした彼女は揺ぎない最強クラスの魔女。



 神泉組1番隊隊長、山崎生吹はここにありと悟って魔法を発動。



「地球のおまわり、舐めんな」



 彼女の放つ衝撃波は眼前の見えない筈の敵を一瞬にして凍結させた。



 その凄まじい断末魔は彼女の強さを示すものに違いなかった。



『これはコイツの闇か光か』

『何にしても厄介だな。妖術が通用する敵じゃあないなぁ』

『だが、この世界から抜けだしたワケじゃない。やるぞ?』

『本番はこれからだな。相棒』




 彼らの計画は刻一刻と進んでいた。




∀・)久しぶり(笑)山崎生吹の話を書きました(笑)


『Lost Inside―取り戻せない日々―』

https://ncode.syosetu.com/n2227hl/


∀・)こちら名作です。マジですごい名作です。読んでね。


∀・)来週の更新は僕の調子次第ってことで。あでぃおす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 舞台がころころ変わりますね。それほど異常事態なのでしょう。  山崎はなんとかしてますが、どうなるやら。それに《彼ら》の動向も気になります。  いったいどう転ぶか楽しみです。ではまた。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ