世界で一番のあなた
天気がいいから出かけようって言ってくれた。
私を待っている間にあなたは本を読みながら眠っていた。
おしゃれもして、メイクも頑張ったのに。
少し機嫌が悪くなった。
夕陽が眩しくなる頃にあなたは目を覚ました。
ーごめんよ、出かけよう。
慌てているのがよくわかる。
機嫌が悪い私は頬を膨らませた。
ー美味しいもの食べたい。
あなたはニヤリと微笑みピースする。
頬を膨らます私。
膨らんだ頬をつまむあなた。
いつも笑ってしまう。
あなたはケラケラ笑いながら頭を撫でる。
私はこれだけで機嫌が良くなる。
子どもが泣いて抱かれるように。
不機嫌な私をあなたはご機嫌にする。
あなたは私を世界で一番わかってるね。
私もあなたの世界一になりたいな。