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森の中を流れる川  作者: 高田 朔実
6/17

寒い ほか

寒い


歩道橋の上から道路を見下ろして

昼間の食堂で

あなたとすれ違ったことを思い出した

あなたと会って私は

再び 

自分が寂しいということに

気が付いてしまった

いったん解放された寂しさは

私を深く満たしていく

静かに浸食していく


歩道橋の上から

ガラス玉を散りばめたような道路を見下ろして

再び甦った寂しさに

少々立ちくらみがした





鏡 


ある朝目が覚めたら

見たことのないの生き物になっていた

鏡に映る自分は

昨日まで自分だと思っていたものとまるで違うものになっていた


学校へ行っても誰もそのことには気がつかなかったが

僕はもはやそれまでの僕ではなかった

鏡だけがそのことに気づいていた

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