表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/11

屋台通りでお祝い探し!

クーちゃんと一緒にガルドに帰ってきたアキはまずギルドに達成した依頼を報告に行った。


薬草は採取した数の約3分の1の45個を納品して300リルを受けっとった。

これで今持っているヒールポーションは145個、所持金は850リルになった。


そしてアキは依頼達成のお祝いとして屋台にきていた。

といっても食べるものは決まっておらず、色々と見て回っていた。


「焼き鳥みたいなのも美味しそうだけどクレープも美味しそう、、、」


アキが本気で迷っている時だった


「そこのお嬢さん!よかったら見ていかない!?」


周りに女の人が見当たらなかったから自分のことだと思い、呼ばれた方を向いた。

そこには食べ物ではなく、アクセサリーが売っていた。


「お嬢さん!このアクセサリーどう?可愛いでしょ!絶対似合うと思うんだ!」


そういって差し出してきたのはネックレスだった。

そのネックレスはシルバーのチェーンによくわからない飾りがついていた。


アキはそのネックレスをクーちゃんにつけてみた。


「似合わないな、、、」


「そっちの子につけて欲しかったんじゃないんだけどな、、、」


売り子のお兄さんは苦笑いしなが言った。


他のネックレスも見てみたけどクーちゃんに似合いそうなものは無かった。


「お兄さんNPCじゃなくてプレイヤーなの?」


そうお兄さんはNPCにある頭の上のちっちゃい印が無かった。


「そうだよ〜。ベータテスターだよ!ここの屋台の通りにもちょくちょくいるだろ?あいつらもベータテスターだよ」


確かによく見ると焼き鳥屋のおじさんもクレープ屋のお兄さんも印が無かった。


「印小さすぎてわかりづらい」


「まぁたしかにね。ぱっと見じゃわかんないわな」


お兄さんも苦笑いしながら同意してくれた。


「このアクセサリーお兄さんが作ったの?」


ここにあるやつはぱっと見30個以上はある気がした。


「そうだぞ〜。素材採取して、作ってるんだよ!」


素材も自分で取っているのか。

見た感じ色々なものがあるためとても大変そうだ。


「でも、ここら辺いいものあんまりないからすごく良いものってのはそうそうできないんだよね〜」


ここははじまりの街なのであまり良いものはとれないのだろうか。


「お嬢さんが連れているクリスタルラビは数少ない良い素材の1つなんだけど、めちゃくちゃすばしっこくて蹴りが痛いからあんまり取れないんだよな〜」


クリスタルラビって強いのか、、、

よかった、戦うことにならなくて。


「良い素材ってこの角のこと?」


クーちゃんの角はとても綺麗だ。

だがちょっと尖っていて刺さったら痛そうだ。


「そう。この角は一見攻撃手段のように見えて攻撃はただの蹴りなんだ。クリスタルラビは角をとても大切にしていて、硬いから傷つかないのにどこにもぶつけないように慎重に行動するんだ。」


「そうなんだ、、、。じゃあ貰ったりできないんだ〜」


良いアクセサリーがないなら自分で作れば良いやて思ってクーちゃんの角ちょっと貰おうと思っていたけどそれが無理そうでちょっと凹んだ。


『クーちゃんが角を渡そうとしています。受け取りますか?

はい

いいえ』


え?

クーちゃんがくれようとしてる?

いいのかな?


「はいで」


そう答えた瞬間クーちゃんが光った。

光が収まったときクーちゃんはさっきまでとは姿が違っていた。

その姿はまるでハルが見せてくれたキックラビットのようだった。

僕の手にはクーちゃんの角が乗っかっていた。


『次に採取できるのは4時間後です。』


また生えてくるのか、、、


「これは驚いた、、、。クリスタルラビが角を渡すなんて、、、。好かれてるんだな〜」


どういうことだ?


「テイマーはモンスターをテイムできるけど殆どが無理矢理なんだよ。

HPが赤ゲージになるまで攻撃してからテイムするとか、状態異常にしてテイムするとかね。

だからテイムされたモンスターは命令されたことしかしない。

しかも戦闘時しか命令を聞かないんだ。

テイマーは街とかではモンスターを連れて歩かない。

戦闘時じゃないからあまり言うことを聞かないからね。

今お嬢さんがめちゃくちゃ見られているのはそうゆう理由もあるんじゃないかな?」


確かに気になっていた。

街についてからなんかすごく周りから見られているなと感じていた。

そういう理由だったのか、、、


「だから普通のモンスターはさっきみたいに自分から素材を渡したりしないんだよ。

普通はね」


つまり僕が異常なのか


「とても良いものを見せてくれてありがとう!

これ、お礼に貰ってくれ!ネックレス自分で作るんだろう?」


そう言ってお兄さんはシルバーのチェーンをくれた


僕言ってないんだけどなんで自分で作るってわかったんだろう、、、

エスパーなのかな?


「ありがとうございます!作れたら見せに来ますね!よかったらフレンドになってくれませんか?」


「俺でよかったら是非!」


友達が1人増えた!!!


ちなみに屋台で食べたのはクレープでした。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ