いざ、夜の平原へ!
ハルはゲーム仲間に会いに行ったので今僕は1人だ。
半日分を僕のために使ってくれてとてもありがたかった。
これから依頼をしに平原にいくつもりだ。
「いっぱい屋台とかあるな〜」
食べ物屋さんの屋台がとても美味しそうな匂いをさせている、、、。
「食べたいな〜」
今の所持金は550リルしかないのでちょっと買うのを躊躇った。
「依頼1人で達成したお祝いにしよう!」
この薬草採取の依頼は15で100リルもらえるから頑張ろう。
いざ、夜の平原へ!
また門番さんに笑顔で会釈して平原にやってきた。
夜の平原はお昼来た時と全然違っていた。
大きな塀があるせいか街の中からでは全然わからなかったが空はすんごく綺麗だった。
こんなに綺麗だと容量すごい食ってそうだな。
あんまりゲームとか詳しくないけど、、、
「よし、採取だ!!」
依頼の薬草はヒール草と呼ばれる薬草でその名の通りヒールポーションに使われる薬草だ。
「これだね!」
その辺に生えている草を鑑定しまくっていたらログが流れた。
『薬草採取を取得しました』
へ?
なんて?
薬草採取?
どゆこと?
草片っ端から鑑定してただけなんだけど、、、
そうゆうもんなのか!
意外とスキル取るの簡単なんだな。
「ていうかこのスキルMP使わないんだ」
薬草採取を発動してみたらMPが消費しなかったためMP関係なしに使いまくれることを知った。
発動したら1分間名前のついている薬草が少しわかるようになるようだった。
「とりあえず名前のついている草を片っ端から取っていこう!」
それからは草取り名人のごとく草を片っ端から取っていった。
だからだろう。
モンスターの近づく気配に気づくことできなかった。
「ゴルゥ!」
ドン!!
「いった!!」
そこにいたのは紅葉の腰くらいまでの大きな虫だった。
「きもい!!!!」
それの形はGを思わせるような物だった、、、
「いやーーーーーーー!!!」
紅葉は走った。紅葉の頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った、、、
「はっ!!」
ついつい現実逃避してメロスになってしまった。
後ろを向くとGもどきが遠くからこっちに走ってきていた。
どうやら足は速くないらしい。
「じゃあ今弓の練習しようかな」
そういうと紅葉は弓に木の矢をセットした。
「ちょっと遠いな、、、」
紅葉は自分が遠視のスキルを最初に取っていたことを思い出した。
「遠視」
おお!
ちょっとみやすくなった!
よし、今だ!
スパーーン
ドス
あれ?
当たったんだけど、、、?
運が良かったのかな?
もっかいやるか。
スパーーン
ドス
あれ?
また当たった、、、
上手くなったのかな?
でも昼は3本しか当たらなかったしな、、、
そんなことを考えていたら普通にみても全然見えるくらいまでGもどきが来ていた。
「この近さだったら遠視いらないな」
1度遠視を外してからもう一度木の矢を放った。
スパーン
トス
あれ?
外したんだけど、、、
さっきよりも近くなっている分当たりやすくなってるはずなんだけど、、、
もしかし遠視ってアシストか何かついてるのかな?
いいこと知った!!
それから紅葉は遠視を使ってGもどきを倒した。
「ドロップは〜っと、『マクロの肉』ってこれGもどきの肉?」
これはアイテムボックスの肥やしになる気がするな、、、
でもおかげで弓の戦い方がわかった。
遠視を使ったときに倍率を変えられることを知った。
普段は等倍にしておく。
「よし、薬草取ったし帰るか!」
薬草をとっていたのとGもどきのマクロから逃げていたら随分門から離れていた。
「いつの間にこんなところまで、、、。まぁゆっくり行こう!」
紅葉が少し歩いたときあるモンスターに気づいた。
「なんか角が綺麗なめちゃ可愛いモンスターがいる、、、」
鑑定してみたら『クリスタルラビ』と出てきた。
「ラビットじゃないんだ、、、」
まぁ名前はなんでもいいか。
なんとなくだけどあの子敵意ない気がする、、、
近づいてみると木の後ろに隠れてしまった。
「怖くないよ〜」
そういって紅葉は手を出してみた。
「キュ〜、、、」
スリスリ
かわいいーーーーーーーー!!!
紅葉は可愛すぎて悶えていた。
すると
『クリスタルラビが仲間にして欲しそうにこっちをみている。
仲間にしますか?
はい
いいえ』
これはもちろんこうでしょ!
「はい!!」
『クリスタルラビが仲間になりました。名前をつけてください。』
じゃあ
「クーちゃんで!」
そういった瞬間クーちゃんが光った。
「キュウ!」
クーちゃんを鑑定してみたら名前がクーちゃんになっていて『アキがテイムしています』とでていた。
そのほかにも色々なステータスが出ている。
HP 45
MP 10
力 4
回避 60
器用 20
精神 10
幸運 80
知力 20
防御 2
素早さ 90
となっていた。
素早さと幸運と回避高くないかい?
僕よりも高いよ?
負けないように頑張らなければ、、、
紅葉はクーちゃんと一緒にガルドの街に帰って行った。
少し時間が空いてしまって申し訳ないです!
楽しんで頂けたら幸いです!