依頼達成の報告と武器屋
依頼達成したことを報告するためにギルドへ戻ってきた
「おかえりなさい!
依頼書の提出をお願いします!」
達成できたら依頼書に『clear』と表示される仕組みになっているのか、、、
すごいな、、、
「ミートラビットの討伐10体達成確認しました!
お疲れ様です!!こちらが報酬になります!」
今回僕ほとんど何もしてないから報酬もらうの心苦しいんだけど、、、
「にぃ半分あげる!!」
「僕今回何もしてないからいらないよ」
「だめ!
にぃこれから武器屋行かなきゃだからお金足りないよ?
だから今回だけ折れて」
そんなことを言われたら断れない
「じゃあ貰っとくね。ありがとう!」
そういって僕はお金をアイテムボックスの中に入れた
「じゃあ武器屋行こう!
武器屋はギルドでたら道真っ直ぐ進むだけだから覚えやすいよ!
まぁ覚えなくてもマップ見ればすぐなんでけどね」
武器屋に行く前に僕は薬草採取の依頼を受けてから出発した
武器屋の建物はギルドの3分の1くらいの大きさだった
「ここの店主はプレイヤーなんだよ〜
ベータテストしてた時の知り合いがやってるの!」
ベータテストをしていたからもうお店持てるのか、、、
僕もお店欲しいな
何も売れそうな商品ないけど
「そうだ、他のプレイヤーがいるときは私のこと『ハル』って呼んでね」
そっか、身バレ防止か、、、
「こんにちは〜!!!!」
ハルは大きな声でお店に入って行った
僕も遅れないようにお店に入って行った
「こ、こんにちは〜、、、」
挨拶は忘れずにしておく
声は小さかったけどね、、、
お店に入るとそこはザ・武器屋といった感じで、壁に立てかけるように大きな武器が置いてあり、お店の真ん中は投擲用のナイフや矢などの小さいものが置いてあった
「シルさん!紹介します!兄の『アキ』です!」
「ずいぶん可愛い子つれてると思ったらその子が噂のお兄さんか〜」
シルさんと呼ばれた人は男の人で、武器を作っているからなのかマッチョだった
これっていわゆるドワーフと呼ばれる種族ですかね?
「にぃ、この人はシルさん!
武器作るのが好きすぎて、種族もドワーフにした変人さんだよ!
腕はピカイチだから安心してね!」
やっぱりドワーフか
ドワーフって初めてみたかも
みんな人族とかエルフとかの有名どころだからな〜
「アキです!よろしくお願いします!
いつも妹がお世話になっています!」
「礼儀正しい子だな!そういう子嫌いじゃないぞ!
これからよろしくな!!!」
そういってシルさんは僕の背中をバンバン叩いてきた
結構痛い、、、
シルさんは豪快な人だということがわかった
「シルさん、今日はにぃの矢を買いにきたんですよ」
「矢?ってことは弓使ってんのか、、、
大変だな、、、」
なんかすごく同情されたんだけど?
まぁ大変だからな
紅葉は苦笑いで返した
「矢って言っても色々あるからな
今はまだ最初でお金持ってないだろ?
普通に木の矢がいいかもな〜」
木の矢の他にも石の矢や鉄の矢もあったが、石の矢はともかく鉄の矢は値段がすごく高かった
「今はまだ鉄があんまりないからちょっとばかし高いけど、もう少し経ったら鉱山行ける人増えて安くなると思うぞ」
僕の今の所持金が最初から持ってた1000リルとミートラビットの討伐報酬を半分にした100リル、合わせて1100リルしか持っていない
「全部使うと後で大変だから半分の550リル分買おうと思ってるんですけど、木の矢どれくらい買えそうですか?」
「木の矢が一本2リルだからいっぱい買えるけど攻撃力は足してないんだよな〜
木の矢で練習して石の矢で倒すのがいいと思うんだがどう思う?」
「確かに今は全然当たらないから練習は必要だね
木の矢と石の矢って攻撃力どれくらい変わるの?」
「だいたい7くらい変わってくるな」
なんかハルとシルさんが難しい話をしている、、、
「だったら10本くらい石の矢でどうだ?」
「いや25本くらいあっていいと思うよ
10本だったらすぐなくなっちゃうし」
「そうだな、石の矢が1本5リルだから25本で125リル。
残りの425リルで木の矢を買うとして212本お釣りの1リルになるがどうだ?」
「そうだね、いいと思う」
なんか当事者抜きで話が進んで知らない間に決まってしまった
まぁ何もわからないから何も言わないほうがいいんだけどね
なんか仲間外れ感、、、
「おまけで石の矢10本つけてやる!
合計で247本!これで一匹でも狩ってこい!」
色々考えてくれておまけに石の矢10本もくれた!
顔怖いけどすごく優しい人だ!!
紅葉は笑顔で
「ありがとうございます!!」
とお礼を言った
そのことがまたファンを増やすことになるとは思いもせずに、、、
「お、おう!頑張れよ!」
これでやっとモンスターを倒せるぞ!
この後平原に行こう!
ついでに依頼も終わらせる!
そんなことを思いながらシルさんのお店をでた