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森での出会い



アクエリアスは四人の精霊の加護によって守られている。

中でも王都は水精霊の加護が強くとても美しかった。



アクエリアスに来てしばらく。



「お爺様、大丈夫ですか?」


「うぐっ」


祖父のフランツは腰痛に苦しめられていた。


「だから無理をしないでくださいと言ったんですのよ?」


「いけると思ったんじゃが・・・やはり歳にはかてなんだか」



フランツは孫がしばらくアクエリアスに留まると聞きはしゃいでいた。


折角なので美味しい魚を食べさせたいと思い漁に出たのだがぎっくり腰になってしまったのだ。


「お薬を」


「ううっ」


痛そうにするフランツを心配しながら薬箱を見ると薬草が空っぽだった。


「あら?薬草がないわ」


「切らしていたか」


アンナは買いモノに出かけて不在だった。

アメリアも大事な用事があると出て行ってしまっている。


「待っていらして」


「うむ?」


薬草を摘みにアリシアは森に一人で向かうことにした。



「えっと薬草・・・」


王都から少し離れた森に出向き薬草を探しに行く。


「随分と深い森ね・・・」


あたりを見渡すも誰もいない。


「不気味な所ね?早く薬草を」


そう思った刹那背後から嫌な気配を感じて振り返ると。


「グルル・・・」


獣が牙を向いた。


「きゃああ!」


獣は牙を出し襲い掛かろうとした時だった。



衝撃が走った。



「え?」


傷みが来ることはなく吹き飛ばされたのは獣の方だった。



目をあけると広がる光景に息を飲む。



美しい漆黒の髪が舞う。


それはまるで夜の如く深い色の瞳だった。



一瞬の出来事だった。


「立てるか?」


「はっ・・・はい。ありがとうございます」


そっと差し伸べられた手はとても暖かく感じた。





ようやくヒーロー登場です!

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