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機械じかけの悪魔  作者: キョウカ
CHAPTER BOOT - 出会い編 -
22/52

〚用語説明集〛

《科学陣営用語》


【科学文明】

 魔法を持たず、知らずの人々が築き上げた技術によって支えられる文明。

 魔法文明と接触する前は多数の小国が存在した。


【ビローシス連合国】

 科学陣営において、もっとも強大で広大な国家。

 元はバラバラな小国ばかりだったが、それらが合併吸収を行い今の連合国がある。

 魔術師による特権的、そして格差的な社会に反対している。

 魔法陣営に長らく侵略と弾圧を受けていたので、彼らへの反撃が長らく続く戦争の主たる理由だ。しかし、資本主義思想の影響か貧富の差は酷くなる一方である。


【ノイズ・シリーズ】

 改造兵士、強化兵士、サイボーグ、または生体兵器。

 人体に強化装置をコアとした様々なパーツを移植、埋め込みをした強力な兵士。

 あまりにも強力なため、人権を多少無視した管理が必要。

 主に貧困層が自分の人権を代償に、生体兵器化の手術を受ける。

 彼らの家族には手当金、食料、家などが手配され、本人にもそれなりの給金と軍施設内での生活を認められる。しかし、最前線で戦うだけでなく、人々の軽蔑も受けやすい身分である。


【ノイズ・シリーズ:Nタイプ - プロトタイプ】

 レイン・サイフラが参加したプロジェクトチームの開発したプロトタイプ。

 全ての機能において現役型を上回るが、いくつもの問題点が後になって発見されるなどで、レイン以外の個体は全てテスト不合格となった。Nタイプ プロジェクトは失敗に終わった。失敗作。ナッツシリーズ。


【プロトタイプ】

 様々な最新技術で開発された強化装置を元にした生体兵器たち。

 普通のノイズシリーズよりも人権配慮が足りない。しかし給金は段違いにある。また、プロトタイプ開発に参加する際には「アタリ」と「ハズレ」が存在する。「アタリ」とは強力な強化装置に開発成功したチームに参加したことであり、「ハズレ」とは開発失敗に陥った開発チームに参加したことである。この場合、レインはハズレに当たった。

 このプロトタイプには若い少年少女に参加してもらうのが常識である。


【半永久的循環エネルギー「ノイズ」】

 身体中のナノマシンと細胞から生成されるエネルギー。

 これが生体兵器の主なる動力源となる。栄養を摂取していれば自然とエネルギーは復活するが、一度に使いすぎると動けなくなる。


【コードエディティング/コード編集】

 生体兵器が自身のシステムを臨機応変に改変を加えて強化ができる。

 システムコアのプログラムの改変は不可。しかし、コードの追加は可能。

 並ならぬスピードと予測能力が必要で非常に長い訓練が必要。

 新世代の生体兵器なら誰もがこのコードを扱える。


 しかし、レインはコードエディティングだけは他の個体よりも優れる。

 それが理由で他のNタイプが不合格となる中、なんとか合格判定を受けた。


《魔法陣営用語》


【魔法文明】

 体内に魔術回路を持ち、強大な力を有する人間たちが作り上げた文明。

 少数の無能者を除く、ほとんどの人間が魔法を扱える。

 身体能力は無能者から見れば人外であり、無能者が束になっても敵う者ではない。


【魔術】

 または魔法。魔力を演算により操作すること。

 魔力は単純に言えばエネルギーの塊であり、それを複雑に応用すると様々な事象が起きる。射程範囲は非常に狭く、通常は身体強化、または剣などに魔力を帯びさせる。近距離戦闘に強い。遠距離攻撃には杖が使われるが、非常に高難易度なものであり使用者は限られている。


【ブレシア帝国】

 世界最大最強の国家。

 一人の皇帝を中心とし、八人の大臣、五つの勅令公爵家、二百人の議会員が国を動かす。ただし、内部腐敗がかなり進んでいるため、地方に行けば行くほど状況は悲惨になる。また、無能者への差別は日常茶飯事となっている。


【陸戦兵団】

 地上戦を行う兵団──軍。戦闘組織の中では最も規模が大きい。


【聖護騎士団】

 皇帝直属の騎士団。あらゆる組織から「エリート」をオファーし、入団をさせる。結果、帝国最強の組織となる。訓練や日常生活の厳しさは陸戦兵団をも越える。


【異端審問会】

 ブレシア帝国古来より続く大規模な独立警察組織。

 独自に逮捕権、裁判権、尋問権などを持つため非常に強権的な組織となっている。

 本来は宗教裁判が審問会の始まりだったが、今では帝国内の危険因子を狩り、拷問にかけた末に殺害するなど非人道的な組織となっている。

 主な標的は無能者だが、もちろん魔術師であっても容赦はしない。

 また、帝国内での評判は最悪である。しかし給金だけは良いらしい。


【ミーネルヴァ王立学園】

 国を強くする人材を育成するための教育機関。

 言わずと知れた一流校であり、数々の著名人、英雄、資産家などを輩出している。

 貴族なら入学できることは間違いない。しかし、要求する学力と精神力は非常に高レベルであり、それに付いていけるかは別問題である。


 また、貧困層や無能者にも開かれた門であり、能力さえあれば入学者は授業料免除がある。もちろん入学者の家族にも手厚い保護と多額な寄付金が定期的に送られる。

 今は戦時下でもあるためか、学園内では軍事方面の教育を重視している。


【ミーネルヴァ学生兵団】

 ミーネルヴァ学生兵。当学園に所属する全生徒が対象である。

 普段は学生だが、上層部の命令一つで学生兵という身分に切り替わる。

 学生兵に身分が切り替わった際、独自に逮捕権、殺傷権、交戦権を得る。


魔導石ストーン

 魔法文明がはるか昔に発明したもの。

 一見は大きな宝石のようだが、内部は複雑な魔術回路と演算回路で組入ってある。

 科学文明的に言えば、これはエンジンであり、コンピューターでもある。


 これが発明されるまで、魔術師は体内で生成される魔力で魔術を使った。

 しかし、生身で使える魔法など小さな火を付けたり、ちょっと走るのを速くしたり…などだけだ。しかし魔導石は空気中の魔力と体内の魔力を蓄積し、それを何倍にも増幅させてから使用者の魔術回路に送り込む。

 また、魔法陣の演算も加速させるため人々はより強力で高度な魔術が使用可能となった。


【アブレイム・ストーン】

 対ノイズシリーズのために開発された新型魔導石。

 まだ試作品だが、現行のノイズシリーズを遙かに上回る力を有する。

 使用者には適合性が必要であり、このストーンを与えられるものは『保持者ホルダー』と呼ばれる。



《共通用語》


【干渉反応】

 機械的に発生させた電気やエネルギー と 魔力 が至近距離で発生すると、非常に不安定な干渉を起こす。例えばパソコンがフリーズする、エラーになる、ショートするなどである。魔力だと、魔法陣が破裂するなど。

 科学側は電子機器にシールドカバーを被せることによって干渉反応を出来るだけ抑えている。魔法側は演算方式を複雑にし、干渉反応をできるだけ迂回する。


無能者フール

 魔力、魔術回路を持たないもの。

 同じ無能者にも二種類存在し、一方は「科学文明の中で生きる無能者」ともう一方は「魔法文明で生きる無能者」だ。

 科学側の無能者は「科学」という身を守る技術があるが、魔法側の無能者は魔術師に頼ることしか知らない。


【文明境界線】

 境界線。地球上で現時点で三本発見されている。

 この三本は地球を囲むほど長く続き、全て繋がっているのもあって別の見方をすれば「一本」でもある。

 境界線は白い霧が広域にわたって広がっており、辺りには生物が生息していない。

 また、近づけば頭痛、吐き気、耳鳴りなどの現象が起きる。

 境界線内に入れば、人間は全身の骨が背中から飛び出し、身体中が破裂したかと思えば息絶える。電子機器などでも発火したり爆破したりする。

 原因は全く不明であるが、これが理由で科学と魔法は長い間お互いの存在を知らなかった。最初に境界線を突破したのはブレシア帝国の探検隊。

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