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第十二話:天井知らずの変態、あるいは床下の賢者

理事長室では、アマリリス理事長とリリーたちの「賢者のお茶会」が和やかに続いていた。だが、その平和な空間の真下、冷たい石材と配管が這い回る床下の隙間に、二つの「どろりとした魂」が潜んでいた。


「……ハァ、ハァ……感じる。感じるぞガスト。僕のロリ・レーダーが、上空数センチの場所に『三つの聖域』が揃い踏みしていると告げている!」 「殿下……。理事長閣下、リリアーヌたん、そしてミリィたん。この学園が誇る『三大幼女』が密室に集う……。これはもはや、歴史上の聖典を超える奇跡の邂逅ですぞぉぉ!」


ガリ王子のエドワードと、ブタ公爵のガストである。 彼らは女神アフロヘーアの力により、「デカい乳」への実用的関心という新たな扉を開きかけていたが、本質的な魂の叫びは、やはり「小さきもの」へと収束していた。


二人は、生徒会の更生プログラム(清掃)という名の「隠密行動」を悪用。学園最強を誇る理事長室の結界を、執念と変態的勘念、そして「パンツを見たい」という純粋すぎて逆に神に近い熱量だけで、一時的に無効化し、床下への侵入に成功したのだ。


・・執行:床下の覗きピーピング・・


「ガスト、準備はいいか。……ここだ。この換気用の格子穴の真上に、誰かが座っている!」 「殿下、わたくしの計算では、この角度なら理事長様の十二単じゅうにひとえの裾から、アイリス伝統の『白き防衛線』が見えるはずですな……!」


二人は震える手で、自作の「超望遠・反射ミラー」を格子の隙間へと差し込んだ。 ガリガリの指先と脂ぎった手のひらが、期待に打ち震える。


(さあ……降臨せよ! 天使たちの秘められた紋章よ!!)


二人の執念が理事長室の強固な結界に「性癖の穴」を開けようとしていたその頃、生徒会室ではイザベラ会長が眉をひそめていた。


「カレン、更生プログラム中のあの二人の反応が消えたわ」 「……また脱走ですね。風紀委員長のゼクスさんに報告済みです。彼なら『教育的指導』の準備ができているはずですよ」


・・執行:風紀委員長の「究極の囮」・・


床下では、エドワードとガストが歓喜に打ち震えていた。 「ガスト、ここだ……! この格子の真上、微かに衣擦れの音がする。さあ、ミラーを差し込むぞ! 天使たちの聖域、いざ拝見ッ!!」


二人は息を止め、渾身の力で反射ミラーを格子の隙間へ突き出した。 (さあ、リリーたんか、理事長様か、それともミリィたんの……!)


だが、ミラーに映し出されたのは、天使の羽衣などではなかった。 そこにあったのは、隆起した大腿四頭筋、そして暴力的なまでに鍛え上げられた「漢の脚」であった。


「……え? 殿下、これは……? 理事長様、いつの間にこんなにムキムキに……?」 「馬鹿な……。待て、視点を上に上げるんだ! ……ヒッ!?」


ミラーの角度を上げた先。そこには、女生徒用の制服スカートを(パツパツの状態で)穿き、仁王立ちするゼクス委員長の姿があった。そして彼は、二人の覗きを完璧に迎撃するため、あえてスカートの中には「何も穿かずに」その場に立っていたのである。


「……見つけたぞ、風紀の乱れッ!! 貴様らが求めていたのは、これかッ!!」


ゼクスが豪快にスカートを捲り上げた瞬間、二人のミラーには、理事長室のシャンデリアの光を反射して神々しく輝く、ゼクスの「立派すぎるイチモツ」が画面一杯に映し出された。


「「…………ぎゃ、あああああああああああああああああ!!!」」


聖域を求めた先に待っていた、あまりに「雄々しすぎる」現実。 「眼球が腐るぅぅぅ!」「僕のロリ・パラダイスが汚染されるぅぅぅ!!」 二人は泡を吹いて白目を剥き、あまりの精神的ショックに脳の全機能が停止。そのまま床下でピクリとも動かなくなった。


・・収容:冷徹なる捕縛・・


「……ふむ。ショック療法が効きすぎたか。だが、これが正義だ」 ゼクスが真顔でスカートを直していると、背後からゴミを見るような目でイザベラとカレンが現れた。


「……ゼクス。あなたの熱意は認めるけれど、その格好で廊下を歩かないで頂戴ね」 「会長、これは囮捜査の基本ですッ!」


イザベラは溜息をつくと、魔導の縄を床下に投げ込んだ。縄は自動で気絶した二人を芋虫のように縛り上げ、ズルズルと地上へ引きずり出す。


「さあ、カレン。この『ネズミ』たちを今度こそ地下の独房へ。……ああ、リリアーヌさん。お騒がせしたわね」


リリーはミリィとモミジと共に、窓から運び出される二人の変わり果てた姿(と、ゼクスの異様な制服姿)を眺め、乾いた笑いを浮かべるしかなかった。


「……ん。……ゼクス、最強。……精神、壊れた」 「あだし、あの二人が少しだけ可哀想に見えてきたべ……。まぁ、自業自得だべな!」


「ほほ……。若者は元気なことじゃの。」


アマリリス理事長は、面白そうに扇子をトントンさせながら一連の出来事を観察していたのだった。


三大幼女の会合は、風紀委員長の命懸けの「露出」によって守られた。 だが、この日を境に、ガリとデブの夢には「スカートから覗くゼクスのイチモツ」が頻繁に現れるようになり、彼らの性癖はさらなる混沌の渦へと叩き落とされるのであった。

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