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第81章 ― 新たな力と、村の未来図 ―

第81章 ― 新たな力と、村の未来図 ―


ローレント、マーカス、グラント、ミーシャ、クラレス、セレス――

六名の新しい仲間を迎えてから、一週間が経った。


彼らは驚くほど早く仕事に慣れ、

グレンホテルとビジネスホテルBは、以前よりもずっと活気に満ちていた。


ローレントは受付と事務処理を完璧にこなし、

マーカスは宿泊客の案内や雑務を丁寧にこなす。

グラントは力仕事全般を引き受け、

ミーシャとクラレスは厨房で大活躍。

セレスは清掃の鬼と化し、ホテルの隅々まで磨き上げていた。


「皆さん優秀……」


すすむは、フロントでチェックイン対応をしながら、

心の底からそう思っていた。


そして――

その瞬間だった。


ピコンッ


体の奥から、光が湧き上がるような感覚が走った。


「……あ、レベルアップだ」


レベルアップ:白谷すすむ LV9


白谷すすむ LV9

体力:62

防御:58

素早さ:78

知力:70

魔力:10000


スキル

・建物LV6(消費5~5000)

・車調達・車保守LV3(消費5~200)

・偽装LV3(消費20)

・通販LV4(消費5~100)

・収納LV6

・言語LV1


すすむは、ステータス画面を見て思わず息を呑んだ。


「……魔力、1万……?」


桁が違う。

今までの倍以上だ。


そして、今回のレベルアップで得た“目玉”が、さらにすすむを驚かせた。


<新たに入手したもの>

・長距離バス

・4t有蓋トラック

・リゾートホテル(小)

・従業員アパート

・従業員マンション(小)


「……ついに、長距離バスまで来たか」


すすむは、まず長距離バスを確認することにした。


外に出て、能力で長距離バスを召喚する。


――ドンッ。


静かな音とともに、巨大な車体が姿を現した。


「でっか……!」


全長12メートルほどの大型バス。

白と青のラインが入り、どこか日本の高速バスを思わせるデザインだ。


すすむは運転席に乗り込み、内部を確認した。


「座席は……60席。

 後方にトイレもある……」


座席はリクライニング式で、足元も広い。

これなら長距離移動でも快適だ。


「ガンツが見たら、絶対に目を輝かせるな……」


バスの運行はガンツに任せるつもりだった。

ただし、このままでは目立ちすぎる。


「あとで、外見木造ポンチョ風に偽装しないとな」


偽装スキルを使えば、外見を木造馬車風に変えられる。

村の世界観を壊さずに運用できるのだ。


次に、4t有蓋トラックを召喚する。


――ゴンッ。


白い箱型のトラックが現れた。


「これも……偽装して使えるな」


荷物の大量輸送に最適だ。

エレニア市場からの仕入れが、さらに効率化されるだろう。


「ガンツ、喜ぶだろうなぁ……」


すすむは、ガンツがトラックを改造する姿を想像して苦笑した。


次に、従業員アパートを確認する。


「ユニットバス付きの6畳一間、2階建て8戸……

 悪くないけど、ちょっと狭いかな」


今はビジネスホテルAとBを従業員住居として使っている。

それを考えると、アパートは補助的な役割になりそうだ。


そして、従業員マンション(小)を確認する。


「6畳と8畳の2間、キッチン、トイレ、バス付き……

 6階建て60戸、エレベーター2機……」


すすむは思わず言葉を失った。


「これは……普通にマンションだな」


広さも設備も十分。

今後、従業員が増えたときに大いに役立つだろう。


「これからは、こっちをメインに使っていこう」


すすむはそう決めた。


そして――

今回のレベルアップの“本命”が、ついに姿を現す。


すすむは、深呼吸してから能力を発動した。


――ゴゴゴゴゴ……


地面が震え、光が集まり、

巨大な建物がゆっくりと姿を現した。


「……すご……」


すすむは言葉を失った。


四階建ての堂々たる外観。

広いエントランス。

ガラス張りのロビー。


まさに“リゾートホテル”だった。


すすむは中へ入り、設備を確認していく。


ロビーには、グランドピアノが置かれていた。

白いボディが美しく、まるで芸術品のようだ。


「ピアノまであるのか……」


受付カウンターは広く、事務室や宿直室も完備されている。


売店、喫茶スペース、レストラン。

ゲームコーナーには卓球台やビリヤード台。

マッサージ室、バー、カラオケルーム。

ジム(小)にスパ&サウナ(小)まである。


「……これ、村に置いていいのか?」


すすむは思わず頭を抱えた。


「いや、でも……観光客が増えれば、村の発展につながるし……」


客室は2階以上に配置されている。


● 客室(小・シングル/ダブル)

ユニットバス(中)付き。

ベッドはふかふかで、机と椅子、冷蔵庫、ポット、ドライヤーも完備。


「ビジネスホテルよりワンランク上だな」


● 客室(中・ツイン)

バスとトイレが別。

シャワールームも広い。

ツインベッドにソファーテーブル、クローゼット(小)。

冷蔵庫(中)もある。


「これは……完全に高級ホテルだ」


客室(小)は24部屋、客室(中)は8部屋。

合計32部屋のリゾートホテルだ。


すすむは、ロビーの中央に立ち、深く息を吸った。


「……これで、村に“観光”という選択肢が生まれる」



すすむは、リゾートホテルを収納しようとしたところ、目の前から消え、

頭の中に、リゾートホテルが現れた。

どうやら今の収納レベルでは、このホテル規模の物も収納できるようだ。



すすむは改めて、空を見上げた。


「どこに建てるか……村長と相談しないとな」


リゾートホテルは、村の景観にも影響する。

村長の意見は欠かせない。


「湖の近くか……森の中か……

 それとも、村の中心部に近い場所か……」


すすむは、頭の中で地図を思い浮かべながら歩き出した。


「よし、村長の家に行こう」


リゾートホテル建設という大きなプロジェクトが、

いよいよ動き出そうとしていた。


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