表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/225

第62章 鍛冶屋を求めて

第62章 鍛冶屋を求めて


グレンイン、そしてグレンホテル。

どちらもランドリーサービスが好評で、冒険者たちからは感謝の声が絶えなかった。


だが、ある日――

すすむは冒険者たちから、こんな声を複数聞くことになる。


「服を洗ってくれるのは助かるんだが……

鎧や剣のメンテナンスもしてくれたら最高なんだけどな。」


「ダンジョン帰りは、武具がボロボロになるんだよ。

休みの日にまとめて直せたら、どれだけ楽か……」


すすむは、なるほどと思いながらも、同時に頭を抱えた。


武具のメンテナンスは、洗濯とは次元が違う。


★★★★★


すすむはギルド支部へ向かい、ギルバートに相談した。


「ギルマス、冒険者から武具のメンテナンスサービスが欲しいという声が多くて……」


ギルバートは腕を組み、うなずいた。


「確かにな。

休みの日に武具を整えてくれる場所があれば、冒険者は助かるだろう。」


すすむは素朴な疑問を口にした。


「剣や鎧って、どんなメンテナンスをするんですか?」


「そうだな……

・ゆがみの補正

・防錆処理

・刃の研ぎ直し

・切先や刃面の鋭さの維持

このあたりが基本だ。」


すすむは思わず苦笑した。


「……完全に鍛冶屋の仕事ですね。」


「そうだ。」


「この村に鍛冶屋なんていませんよ。」


「だから、冒険者は“欲しい”と言うんだろう。」


ギルバートは肩をすくめた。


「だが……エレニアには《鋼の匠》という鍛冶屋がある。

腕は確かだが、この村に職人を派遣してくれるかどうか……」


「鋼の匠……?」


「エレニアでも評判の鍛冶屋だ。

武具の修理から魔法金属の加工までこなす。

ただし、気難しい職人が多いと聞く。」


すすむは深く息を吸った。


「……紹介してもらえますか?」


ギルバートは頷き、机から羊皮紙を取り出した。


「紹介状を書いてやる。

これを持って《鋼の匠》に行け。

お前の働きぶりなら、話くらいは聞いてくれるだろう。」


ギルバートは力強い筆跡で紹介状を書き上げ、すすむに手渡した。


「グレン村のためにも、ぜひ頼む。」


すすむは紹介状を受け取り、深く頭を下げた。


「行ってきます。

グレン村に鍛冶屋を呼び込みます。」


★★★★★


こうしてすすむは、

冒険者の武具メンテナンスサービスを実現するため、

エレニアの鍛冶屋《鋼の匠》へ勧誘に向かうことを決意した。


村の発展は、また一つ新しい段階へ進もうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ