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第58章 冒険者割宿泊プラン、爆誕

第58章 冒険者割宿泊プラン、爆誕


偽装馬車路線が開業して数日。

エレニアとグレンを結ぶ移動が格段に便利になり、冒険者たちの往来はさらに増えていた。


すすむは、ギルド支部のロビーで冒険者たちの会話を聞きながら、ひとつの考えを思いついた。


「……これ、宿泊と食事と馬車をセットにしたら、もっと便利になるんじゃないか?」


エレニアの冒険者ギルドには、毎日のように依頼を受けに来る冒険者が集まる。

そこに“移動+宿泊+食事”のセットを置けば、需要は確実にある。


すすむはすぐにギルバートへ相談した。


★★★★★


「ギルマス、エレニア側で宿泊プランを売り出すのはどうでしょう?」


「宿泊プラン?」


すすむは説明を続けた。


「エレニア ⇄ グレンの馬車運賃、

そしてグレンホテルの夕食と朝食をセットにして、

少し割引した“冒険者向けプラン”として販売するんです。」


ギルバートは腕を組み、しばらく考えたあと、口元を緩めた。


「……いいな。それは冒険者にとっても便利だ。

移動費と食費がまとまっていれば、計算もしやすい。」


「はい。ギルドで販売すれば、信頼性も高いですし。」


「よし、やってみよう。エレニアのギルドに話を通しておく。」


こうして、宿泊プランの準備が始まった。


★★★★★


すすむは、どんなサービスを提供するべきか慎重に検討した。


・偽装馬車の往復運賃

・グレンホテルの夕食

・グレンホテルの朝食

・宿泊費(通常より少し割引)


「まずはシンプルに、これでいこう。」


冒険者向けに特化した“冒険者割プラン”として売り出すことにした。


★★★★★


数日後。

エレニアの冒険者ギルドで、正式にプランが販売開始された。


受付に置かれた瞬間から、冒険者たちが群がる。


「おい、これ安くないか?」

「馬車代込みでこの値段!? しかも飯つき!」

「グレンホテルの料理、うまいって噂だぞ!」

「買う! 俺も買う!」


ギルド職員が慌てて追加のチラシを並べるほどの人気ぶりだった。


そして――


その日のうちに、すべて売り切れた。


★★★★★


グレンホテルに戻ったすすむは、ギルバートからの報告を聞いて目を丸くした。


「……売り切れたんですか?」

「全部だ。追加分の問い合わせも来ている。」


すすむは思わず笑ってしまった。


「そんなに……需要があったんですね。」


「冒険者は合理的だ。

移動と食事と宿泊がまとめて手に入るなら、飛びつくさ。」


ギルバートは満足げに頷いた。


「これで、グレン村に来る冒険者はさらに増えるだろう。

ホテルも、ギルドも、村も潤う。」


すすむは胸の奥が熱くなるのを感じた。


「……よし。次は、もっと便利なプランも考えてみよう。」


こうして、グレンホテルと冒険者ギルドの提携は、

村の発展をさらに加速させることになった。


異世界の村に、またひとつ新しい風が吹き始めていた。


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