表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/225

第54章 グレンギルド支部、正式始動

第54章 グレンギルド支部、正式始動


グレンホテルの建設が一段落した頃、

その隣では、冒険者ギルド支部のプレハブ設置が着々と進んでいた。


すすむが建てた二階建てプレハブ三棟は、

すでに外観だけなら立派な“ギルド施設”の風格を漂わせている。

その周囲には、冒険者が長期滞在するために必要な設備――

バイオトイレとシャワールームも設置された。


「これで、冒険者たちも快適に過ごせるはずだ。」


すすむは汗を拭いながら、完成した設備を見渡した。


★★★★★


翌日、エレニアの冒険者ギルドから馬車が数台到着した。

ギルドの紋章が刻まれた木箱が次々と運び込まれ、

職員たちが慌ただしく荷物を仕分けていく。


「これが……ギルド支部の備品か。」


書類棚、受付カウンター、魔物素材の保管箱、

ギルドカードの発行機器らしきものまで揃っている。


さらに、ギルド職員が長期滞在するための住居として、

すすむは コンテナ客室を20室 追加で建築した。


「これで、職員の生活環境も整ったな。」


レミーが誇らしげに胸を張る。


★★★★★


数日後。

すべての設備が整い、ギルド支部の立ち上げ準備が完了した。


その日の午後、

ギルド職員、村の代表者、そしてグレンホテルの従業員たちが

プレハブ前の広場に集まった。


そして――


「本日より、私ギルバート・ハーシェルは、

グレン支部ギルドマスターとして着任する!」


ギルバートが堂々と宣言した。


茶色の短髪に鋭い目つき、

大柄な体格から放たれる威圧感は相変わらずだが、

その声には誠実さと覚悟が込められていた。


村長ローガンが前に出て、深く頭を下げる。


「ギルバート殿、グレン村をどうかよろしく頼む。」


「もちろんだ。

この村は、今まさに大きく発展しようとしている。

その一助となれることを誇りに思う。」


リリアも、胸に手を当てて微笑んだ。


「ギルドができれば、村の安全も守られますね。」


ギルバートは力強く頷いた。


「冒険者たちの拠点として、

そして村の未来を支える場所として、

この支部を全力で運営していく。」


すすむはその様子を見守りながら、

胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じていた。


自分が建てた建物が、

村の未来を形作る一部になっている。


それは、ホテルマンとしての人生では

決して味わえなかった感覚だった。


★★★★★


ギルバートの挨拶が終わると、

職員たちはそれぞれの持ち場へ散っていった。


受付ではギルドカードの更新が始まり、

資料室では魔物情報の整理が行われ、

訓練場では冒険者たちが早速体を動かし始めている。


「……本当に、支部ができたんだな。」


レミーが感慨深げに呟く。


すすむは微笑んだ。


「ここからがスタートだよ。

村も、ホテルも、ギルドも……全部が一緒に成長していく。」


グレン村は、確実に変わり始めていた。

そしてその中心には、

異世界に転生した一人のホテルマンの努力があった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ