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第52章 ギルド支部とレストラン計画

第52章 ギルド支部とレストラン計画


すすむは、建物スキルのレベルアップによって、

「12畳×3室構成・2階建て・通路付きプレハブ」

を建築できるようになっていた。


「これなら、ギルド支部の建物として十分使えるはずだ。」


そう判断したすすむは、冒険者ギルド用に 3棟、

そしてグレンホテル用に 1棟、合計4棟のプレハブを建築することにした。


★★★★★


村の北側、コンテナホテルの隣に、

すすむは魔力の残量を確認しながら、ひとつずつプレハブを建築していく。


光が集まり、空気が震え、

ドンッ

という重い音とともに、二階建てのプレハブが姿を現す。


「……やっぱり、でかいな。」


レミーが感嘆の声を漏らす。


12畳の部屋が3つ、階段と通路でつながった二階建て構造。

ギルドの受付、応接室、会議室、資料室などに使える十分な広さだ。


これを三棟並べると、まるで小さな行政施設のような迫力があった。


★★★★★


さらに、ホテル用のプレハブも建築する。


1階はレストランエリア。

2階はホテルの事務室を移設するためのスペースだ。


「これで、ホテルの受付業務も効率化できるし、

レストランがあれば、冒険者たちも喜ぶはずだ。」


すすむは胸を張った。


だが――


★★★★★


「……レストランを作ったのはいいけど、

給仕とコックはどうするんだ?」


厨房設備は整えられる。

テーブルや椅子も通販スキルで調達できる。


しかし、肝心の“人”がいない。


グレンインのリリアたちは、すでにホテルのケータリングで手一杯だ。

新たにレストランを運営する余裕はない。


すすむは頭を抱え、村長ローガンに相談した。


「レストランはギルドも使う予定だろう?

なら、ギルドに相談してみてはどうだ?」


村長の提案に、すすむは頷いた。


「……確かに、ギルドなら人材がいるかもしれない。」


ちょうどその頃、エレニアから副ギルドマスターのギルバートが再び村を訪れていた。


★★★★★


ギルバートは、見るからに歴戦の剣士といった風貌だった。

茶色の短髪に、鋭い目つき。

顎のひげが威圧感を増している。


しかし、話してみると――


「いやぁ、すまんすまん。急に押しかけてしまってな。」


腰が低い。

見た目とのギャップに、すすむは思わず笑ってしまった。


すすむはレストランの問題を説明した。


ギルバートは腕を組み、しばらく考えたあと、力強く頷いた。


「グレン村の宿の料理は、エレニアでも評判だ。

その味を学びたい者も多い。

……よし、ギルド食堂からコックを三名派遣しよう。」


「三名も……!?」


「うむ。そのうち一人は“修行”としてここで学ばせたい。

エレニアの食堂の質向上にもつながるからな。」


すすむは深く頭を下げた。


「ありがとうございます。本当に助かります。」


「気にするな。こちらも恩恵を受けるのだ。

ギルド支部ができれば、冒険者も増える。

村も、ギルドも、そしてお前のホテルも潤うだろう。」


ギルバートは豪快に笑った。


★★★★★


こうして、エレニアのギルドからコック三名が派遣されることになった。


すすむは彼らが泊まるためのコンテナ客室を準備し、

寝具や備品を整えた。


「これで、いつ来ても大丈夫だな。」


レミーが嬉しそうに頷く。


「すすむさん、レストランができたら、

村の人も食べに来るんじゃないですか?」


「そうだね。村の新しい名物になるかもしれない。」


すすむは、完成したプレハブ群を見渡した。


ギルド支部。

ホテルのレストラン。

そして、村の未来。


すべてが、少しずつ形になっていく。


「よし……次は、レストランの内装だ。」


すすむは新たな作業に向けて、工具を手に取った。


異世界の村に、新しい風が吹こうとしていた。



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