表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/225

第47章 レベルアップと、村を救う新客室計画

第47章 レベルアップと、村を救う新客室計画


すすむが離れへ引っ越した翌朝。

まだ陽が昇りきらない時間、すすむはふと胸の奥に温かい波が広がるのを感じた。


「……ん? なんだ、この感覚は……」


次の瞬間、視界の端に淡い光が浮かび、ステータス画面が開いた。


白谷すすむ LV5

体力:38

防御:32

素早さ:44

知力:40

魔力:500


スキル

・建物LV4(消費5~100)

・車保守LV2(消費5~10)

・偽装LV2(消費5)

・通販LV3(消費5~100)

・収納LV2

・言語LV1


「……魔力、五百?」


思わず二度見した。

昨日までの自分とは桁が違う。

建物、通販、収納……主要スキルが軒並みレベルアップしている。


「これは……かなりのことができるようになったな。」


だが、ゆっくり確認している余裕はなかった。


★★★★★


宿の玄関を開けた瞬間、すすむは目を丸くした。


「……人、多すぎないか?」


食堂には冒険者がぎっしり。

廊下にも荷物が並び、受付には宿泊希望者の列ができている。


理由はすぐに分かった。


グラントたちが村長の依頼で周辺を調査していた際、

村から歩いて30分の場所に新しいダンジョンを発見したのだ。


その報告を受けたエレニアの冒険者ギルドは、

調査隊を次々と派遣してきた。


結果――


宿は連日満室。


「すみません、今日も空き部屋は……」

「えっ、また満室かよ!」

「村長の家も開放してるって聞いたぞ!」

「それでも足りないらしい!」


そんな声が飛び交っている。


すすむは頭を抱えた。


「これじゃあ、改装どころじゃないな……」


だが、改装済みの部屋に泊まった客からは絶賛の声が続出している。


「暖かい!」

「ぐっすり眠れた!」

「またこの部屋に泊まりたい!」


その声を聞くたび、すすむは思う。


――やっぱり、改装は続けたい。


しかし、現実は部屋が足りない。

宿泊希望者は増える一方で、村長の家を開放しても追いつかない。


「どうしたものか……」


★★★★★


そんな中、すすむはステータス画面を見返し、ふと気づいた。


「……あれ? 建物LV4で、これ……作れるのか?」


そこには、見慣れない建材の一覧があった。


・コンテナユニット(客室仕様)

 魔力消費:100


「……コンテナ客室だと?」


現代日本で見慣れた、あの四角い鉄の箱。

だが、スキルで生成できるのは、内部が客室仕様に改装された“宿泊ユニット”だ。


ベッド、照明、簡易暖房、断熱材まで完備。

置くだけで、すぐに使える。


「これがあれば……部屋不足を解消できる!」


すすむは拳を握った。


だが、問題がひとつ。


「……置く場所がないんだよな。」


宿の敷地は限られている。

裏庭も荷物置き場として使っており、コンテナを置くスペースはない。


「となると……村長さんに相談するしかないか。」


すすむはエプロンを外し、村長の家へ向かった。


★★★★★


村長ローガンは、冒険者の対応で忙しくしていたが、すすむを見るとすぐに席を立った。


「おお、すすむ殿。今日も宿は大変だろう?」


「はい……そこで、相談がありまして。」


すすむは、コンテナ客室のことを説明した。

魔力で生成できること、内部が宿泊用に整っていること、

そして、村の宿泊不足を解消できる可能性があること。


ローガンは腕を組み、真剣に聞いていた。


「……そんな便利なものが作れるのか。

しかし、置く場所が必要だな。」


「はい。村の空き地を少しお借りできれば……」


ローガンはしばらく考え、やがて頷いた。


「村の北側に、昔使っていた畑がある。

今は荒れておるが、整地すれば十分に置けるだろう。

好きに使ってくれ。」


「本当ですか!?」


「もちろんだ。村のためにもなる。

むしろ、こちらからお願いしたいくらいだ。」


すすむは深く頭を下げた。


「ありがとうございます。すぐに準備します。」


こうして、村の“特需”に対応するための新たな計画が動き出した。


すすむは宿へ戻りながら、胸の高鳴りを抑えられなかった。


「よし……コンテナ客室、作ってみるか。」


村の危機を救うのは、

異世界に転生した一人のホテルマンの“魔法の建築力”だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ