第19章 レベルアップと、異世界初のシャワールーム
第19章 レベルアップと、異世界初のシャワールーム
翌朝。
すすむはオムライスを作り、商人夫婦と政務官たちに提供した。
ふわとろの卵とケチャップライスに、夫婦はまた感動していた。
食後、商人夫婦は馬車に乗り、村を出発していった。
すすむは見送りながら、ふと頭の中に“ファンファーレ”のような音が響いた。
「……え?」
ステータスを確認すると――
白谷すすむ LV2
体力:14
防御:11
素早さ:15
知力:13
魔力:20
スキル
・建物LV1(消費5)
・車保守LV1(消費5)
・偽装LV1(消費5)
・通販LV1(消費5)
・言語LV1
すすむは驚きつつも、魔力が倍の20になったことに気づく。
(宿に満足した人を送り出すと、人数分の経験値が入るのか。
これで……今までの倍、物を出せる。)
建物スキルを確認すると、新しい項目が追加されていた。
・レンタルシャワールーム(毎日MP -1)
すすむは詳細を開く。
「配管工事不要……?
どういう仕組みなんだ?」
だが、異世界の魔法を考えれば、深く悩む必要はない。
「借りよう。」
すすむが念じると、バイオトイレの横に、
前の世界で見慣れた“シャワールーム”が現れた。
中には――
・ボディーソープ
・シャンプー
・リンス
・温水と冷水の蛇口
すすむは恐る恐る蛇口をひねった。
「……お湯が出る……!」
配管工事をしていないのに、しっかり温水が出る。
魔法の力だと割り切るしかない。
すすむはリリアに説明した。
リリアは恐る恐るシャワールームに入り、
お湯を浴びた瞬間、声を上げた。
「……あ、あったかい……!
なにこれ……すごい……!」
シャンプーの香り、ボディーソープの泡立ち、
温かいお湯の心地よさに、リリアは完全に魅了された。
「白谷さん……これ……毎日使っていいんですか……?」
「もちろんです。」
その日以降、リリアは欠かさずシャワーを浴びるようになった。
宿屋の衛生環境は、また一歩進化したのだった。




