今日何か静かですねって言うと何故か忙しくなるジンクス
あの日から数日経ち、避難民のケガも治ってきて落ち着いてきた頃、ラクネが慌てて村に来た。
「魔物の上洛ですわ!妾の住処ヤマシーナも襲われて間もなくこちらにも来はりやす!」
落ち着け!ヤマシーナって山科か?京都市民はそこは京都ではないとかなんとか奈良との領土の争いがなんやら色々あるから勘弁してくれ。
「それで数はどれくらいなん?」
「およそ200くらいはいたはずどすえ。」
いや、なんか京都弁崩れてないか?
「魔物の種類はわかるかのう?」
「ゴブリン、オーガ、オーク、ゴーレムなどの混成部隊どす!ブブドゥーエも数の多さであきまへんでした。」
「ぉう、なんとなくやけど話が通じんかったってことか?」
……なんか緊張感に欠けるなぁ。
「ともかく防衛戦か。天王寺達は大丈夫なん?」
「僕達は何とか。リベンジマッチといこうじゃないか。今度こそぶっ潰す。」
「でもそんなに数が多いのでは、持久戦になるとこちらが不利かと」
「せやなぁ。前に言うてた介虐士とかいう奴もおるやろうしなぁ。」
「だ、だったら、粉塵爆発か水蒸気爆発でまとめて吹き飛ばすのは、ど、どうかな?」
野田がアイデアを出す。解らない人が多いので野田が説明していた。
確かにこの村には穀物はあるが粉にしていない。水蒸気爆発も水蒸気を作るのが大変やしなぁ。
「粉ならなんでもいいのかい?それならうちの店にある程度あるけど。」
アレコレ悩んでいたら、ジュンが答えた。
「何とかなるならそれで行くのもアリやな。後はどう魔物を集めて巻き込むか、やなぁ。」
「そ、それならキルゾーンを作って誘い込んで、やるのはど、どうかな?」
なるほど、一応ゴブリン達に村の周囲を土壁で囲んでもらったから後はキルゾーンを作るだけならいけるか。
「とりあえず、粉塵爆発で討ちもらした魔物は各自撃破って事でええか?」
「妾もお礼参りがしたいさかい、助力しますえ。」
その後もアレコレと案と作戦を練って襲撃に臨むのであった。
俺は戦える村人達に説明し、協力を得たがなぜかアラウネさんの警備の争奪戦がはじまり、不毛な争いが起こったことに頭を抱えるのだった。
「はぁ、……実家に帰りてぇな。」
俺の呟きは喧噪に消されたのだった。




