仲間で支えあうのも大事な事やもんな
話すうちに落ち着いてきたようなのでソフィアにセルフケアはやっていたのか聞いてみた。
「色々教えてもらったことを試したりはしたんだがな。」
「セルフケアはどうしても限界があるからなぁ。俺もだいぶ苦労したし。」
俺はスキルを確認すると【ピアサポート】があった。早速使う。
「そういう時は俺の前の世界では職場の人と飲みに行って愚痴やったり、仕事内容について改善するにはどうしたらええかとか色々聞いたりしたなぁ。」
「……それは弱味にならないのか?」
「もちろんなるで。だから信頼できる人にだけ言うて教えてもらうねん。それでも付き合ってくれる人にはお礼もするしな。例えばやな、長生きしてる人が偉そうな態度で来たりとかこっちがいくら説明しても頭に入らん人とか腹立ったりどないせ~っちゅうねんってなったりな。」
「それでどうやって解決したんだ?」
「それがなぁ、どうしようもないって解決できへんかってん。他人をどうこう変えるより自分が変わる方が早いから距離置いたり、文字を使って何度も根気よく説明したりとか。」
俺は愚痴を言うように言った。誰かに共感して欲しかったりもあるしな。
「それでも一緒に考えてくれたり愚痴を聞いてくれるだけでもなんぼか気持ちはマシになるからな。ソフィアさんはどうなん?」
「私?私か。やっぱり嫌な事を思い出す度、体が震えたりパニックになるのが、な。」
「それやったらフラッシュバックした時に脳内で消えろ!俺にはそんなんいらんねん。って拒否してみたらどない?俺はもう大丈夫やねんって自己暗示をかけるようにしてみたりとか。」
「……そうだな。そうしてみる。」
嫌な事を思い出して恐怖が支配してる時に反抗は厳しい気もするが。
「それも無理なら治まった時に自分を褒めて頑張ったって少しずつ慣れるかとか今みたいに愚痴言うたり頼ったり甘えたりできる人を見つけるか、やなぁ。」
「わかった。」
「まぁ、しばらくは男の人に触られても大丈夫になるまではなるべくそうならんように配慮はするわ。」
「ありがと。何かあれば頼らせてくれ。」
「あんま力になれんかもやけどそれでも良ければ。」
手を差し出されたが震えていた。少し戸惑ったがゆっくりと握手に応じて答えた。
「さて、俺は片付けがあるか見てくるから今日はもうゆっくり休んどき。」
「そうする。明日も大変だろうしな。」
「せやな。どうなるか判らんけど出来る事からやってこう。」
俺は部屋を出て婆ちゃんの所へ戻るがすでに片付けも終わっていた。婆ちゃんにお礼を言って、俺はガルドのフォローに入った。ガルドは避難民を動ける人から人数分けして即席の家へ案内していた。けがの治療はユキさんには申し訳ないが血を見たくないので任せる。阿倍野がフォローに入っていたので多分大丈夫だろう。
一通り終わると、俺はガルドが転倒しないよう気を付けながら部屋まで送って俺も自室に戻り、休むことにした。
【ピアサポート】 同僚や仕事仲間で仕事内容など負担がないか助け合う。職場の飲み会で愚痴だったり、申し送りの時に情報共有を含めて質問したりされた時などの時に支えあうスキル。職場によってはこれができてなくて自分で調べて自分で考えて人に頼れない状況になったりする。まぁ、会議や申し送りで意見できへん人もおるけどなるべくみんなが意見を出しやすいように雰囲気を作るのも大事。




