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今度はソフィアか~い!!

 しかし、天王寺の言う事も解るから自分がアクションを起こす時は相手のリアクションも想定しとかなあかんな。気を付けよう。ってか、重いわ。あんないたいけな少女にそんな重いもんを背負わすなよ。自分事じゃないのにキッツい。話半分で聞けるもしくは冷静に気持ちを持てるようになりたいわ。こういう時、共感スキルが使えるのも問題やわな。


「婆ちゃんありがとやで、助かったわ。」

「こっちはもう大体終わりましたから大丈夫ですよ。」

 鍋はほぼ空になっていた。一通り見てみると食料は全員に配られたようだった。ホッと一息ついて、婆ちゃんにもソニアの事を気遣って欲しい事を伝えようとした時に

「私に触れるな!!」

 向こうの方で聞きなれた声が聞こえてきた。

「ごめん、ちょっと行ってくるわ。」

 面倒事は勘弁してほしいけどそうも言ってられへんねんやろうなぁ。


 声のした方に行くとソフィアが野蛮そうな男を斃した所だった。

「大丈夫か?いったい何があってん?」

 ソフィアは体を震わしながらこちらを見ていた。

「……とりあえず、部屋行って落ち着こか。」


 ソフィアの部屋に行く途中でキッチンに寄り、ハーブティーを作り、持っていった。部屋に入るもしばらく沈黙が続き、気まずい雰囲気が流れる。

「とりあえず、お茶飲んで何があったか教えてくれへん?」

 ソフィアはハーブティーに蜜を入れ、一口飲んでから一息ついて話し出した。

「さっきの男にいきなり腕を掴まれて嫌な事を思い出してつい殴ってしまった。」

 よっぽど酷い事があったんか?普段は気丈に振舞って弱さを隠してたんか?

「それで、嫌な事って?嫌なら話さんでもええけどもしかして、男に触れられるんが嫌なんか?」

 ソフィアは驚いたような表情を見せたがすぐに俯き、ぽつりぽつりと話してくれた。

「前に私が役立たずというのは話しただろう。……私は幼少の頃から両親の虐待に耐えながら生きてきたんだ。」

 おぉう、ソニアに続き重い話題が。そろそろ俺のキャパも限界きそうやぞ。リアクションしにくいわ。

「虐待っていっても色々あるやろ。触れられたくないって事は暴力か?」

 俺はなるべく平常心で答えた。

「それだけじゃない。家のメンツに関わると言って、食事もろくに与えてもらえず、家から出してもらえなかったり、中には性的な事もされたり。」

 ソフィアは震えを抑えるためか自分の体を抱きしめながら

答えた。

 虐待のオンパレードやないか!キツイって!身体・性的・ネグレクト。金銭がないのはまだ自分で稼いでなかったからか?それとも、家のメンツが金銭に結びついてたか?

「ソフィアもだいぶキッツい思いしながらきたんやな。」

 思考がだんだん回らず、俺も落ち着くためにハーブティーに口を付けた。

「俺が力になれるか解らんけど、良かったら詳しく教えてくれへん?誰にも言わんし対応も考えるから。」

 ソフィアが疑いの目を向ける。

「こういうのは合ってるか解らんけど俺は仲間やと思ってるから助けられるなら助けたいねん。夜中にフラッシュバックでうなされてるのも知ってるしなんやかんやでここでめっちゃ頑張ってるやん。それってすごい事やねんで。」

 少しまた沈黙が流れるが意を決したようにソフィアが詳細を教えてくれた。

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